子宮頸部異形成

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子宮頸部軽度異形成がある場合、性交渉は控えるべきですか?

成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員

藤井 達也 監修

必ずしも控える必要はありませんが、主治医の指示に従いましょう。

解説

子宮頸部軽度異形成の状態にあるからといって、必ずしも性交渉を控える必要があるとは考えられていません。
子宮頸部軽度異形成の経過観察期間は、数年に及ぶことも少なくありません。子宮頸部軽度異形成の状態で妊娠・出産を経験する方もいます。
一方で、処置後などは一時的に性交渉を控えた方が良いこともありますので、主治医に確認すると良いでしょう。

なお、性交渉は子宮頸部異形成の原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染の原因となり、男女ともに感染のリスクがあります。他の感染症に関しても言えることですが、感染予防という観点からは、性交渉を控える、適切に避妊具を使用するに越したことはありません。

おすすめのQ&A

子宮頸部異形成が急に進行することはありますか?本当にガンじゃないのか不安です。

去年11月に子宮頸がん検診で軽度異形成と診断され、大きな病院で組織診を受けましたが異常なしでした。しかし、半年後の再検査で高度異形成と診断され、再び組織診を受けました。以前の検診では異常がなかったため、本当にガンになっているのではないかと不安です。若い先生に手術は不要と言われましたが、軽度から高度に急に進行することがあるのか心配です。体もだるく、ガンの症状ではないかと不安です。ご助言をお願いします。

質問者のイラスト

40代 / 女性

ご相談ありがとうございます。

検査途中で結果が出るまで大変不安な期間ですね。 子宮頸部異形成についてですが、軽度異形成から高度異形成に進行することは確かにあります。ただし、これは必ずしもガンに進行するわけではありません。

子宮頸部異形成について

異形成は細胞の変化を示すもので、ガンの前段階と考えられますが、早期に発見されることで適切な対応が可能です。 昨年の組織診で異常がなかったことから、今回の高度異形成が急に進行した可能性もありますが、これは必ずしも悪い兆候ではありません。

異形成の進行速度は個人差があり、定期的な検診を受けることで早期発見が可能です。 体のだるさや食欲不振は、ストレスや不安からくることも多いです。もちろん、これらの症状がガンの兆候である可能性も否定できませんが、まずは組織診の結果を待ち、その結果に基づいて適切な対応を取ることが大切です。

改めて、以下のような点が重要です。

  1. 組織診の結果が出たら、必ず医師と詳細な説明を受けること。
  2. 体のだるさや食欲不振が続く場合、他の原因も考えられるため、受診を検討をする。
  3. 不安が強い場合は、精神的なサポートも検討すること。

これらの状況が重要なのは、早期発見と適切な対応がガンの進行を防ぐためです。また、精神的な健康も体の健康に大きく影響するため、心のケアも大切です。

まとめ

軽度異形成から高度異形成に進行することはありますが、必ずしもガンに進行するわけではありません。組織診の結果を待ち、その結果に基づいて適切な対応を取ることが重要です。体のだるさや食欲不振が続く場合は、他の原因も考えられるため、総合的な健康チェックを受けることをお勧めします。 現在検査されて不安なことわからないことがありましたら、受診された病院で不安なことをお伝えいただくか、かかりつけの医師や看護師などに相談されてみると良いかと思います。お大事になさってください。

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