子宮頸部高度異形成は自然治癒しますか?
自然治癒することもありますが、子宮頸がんになることも少なくないため、治療を要します。
子宮頸部高度異形成が自然に治癒する可能性は否定できませんが、適切に治療しない場合には、約30%の方が子宮頸がんに進展するとされています。そのため、高度異形成が見つかった場合には、比較的速やかに円錐切除術などの治療を行うことが一般的です。
一方で、子宮頸部中等度異形成や軽度異形成の場合には、半数以上の方が自然に軽快すると考えられています。このため、経過観察とすることが一般的です。ただし、子宮頸部中等度異形成や軽度異形成から高度異形成に進展することがありますので、きちんと定期的に検査することが推奨されます。
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最終更新日:
成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
(参考文献)
Margaret R E McCredie et al. Natural history of cervical neoplasia and risk of invasive cancer in women with cervical intraepithelial neoplasia 3: a retrospective cohort study. Lancet Oncol. 2008, 5, p.425-434.
Karoliina Tainio et al. Clinical course of untreated cervical intraepithelial neoplasia grade 2 under active surveillance: systematic review and meta-analysis. BMJ. 2018, 360, p.499.
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