尿道のかゆみ、不快感がある
という症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2023/07/26
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尿道のかゆみ、不快感があるという症状について「ユビー」でわかること
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「尿道のかゆみ、不快感がある」はどんな症状ですか?
尿道のかゆみ、不快感があるとは
「尿道のかゆみ、不快感がある」に関連する主の病気には、クラミジア感染症、淋病(淋菌感染症)などがあります。
「尿道のかゆみ、不快感がある」に関連する症状はありますか?
「尿道のかゆみ、不快感がある」のQ&A
- A.
はい、化学物質やアレルギー、外傷などでも起こります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る尿道の痒みは、性感染症以外の多くの原因でも起こります。実際、非淋菌性非クラミジア性尿道炎の最大約半数は原因不明とされています。
具体的には、下記のような原因が考えられます。- 化学物質(石鹸、洗剤、入浴剤、殺精子剤、潤滑剤など)
- アレルギー(食物アレルゲン、接触アレルゲン、ラテックスアレルギーなど)
- 炎症性疾患(扁平苔癬、特発性尿道炎、ベーチェット病など)
- 尿道狭窄
- カテーテル使用による刺激
- 全身性疾患(自己免疫疾患の一種など)
研究によると、特発性尿道炎は明確な臨床的実体として存在し、抗炎症治療に反応することから、非感染性の病因を支持しています。
性的接触歴がない場合や、標準的な性感染症検査が陰性の場合は、これらの非感染性原因を考慮する必要があります。 - A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る尿道が痒くなる原因はいくつかあります。以下の項目が当てはまったら、治療で改善する可能性があります。
- 尿道が痒くなる前3ヶ月以内に性行為をした
- 排尿をし終わっても尿道がかゆい
- 分泌物がある
- 発熱がある
- パートナーにも症状がある
- 石鹸や洗剤を変えたあとから症状が始まった
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、尿道の痒みに関するセルフチェックができます。ぜひご活用ください。
- A.
尿道のあたりがムズムズ・チクチクするといった症状で、排尿後にも続くことがあります。
解説尿道の痒み(尿道掻痒感)は、尿道の炎症によって生じる症状のひとつです。この症状は、医学的には「尿道炎」の一般的な症状として、排尿時の痛み、尿道分泌物、尿道の不快感とともに現れることが多いです。
尿道内に炎症反応が起きることで発生し、炎症による刺激が痒みや刺激感として感じられます。症状の程度は軽い違和感から強い痒みまでさまざまで、分泌物を伴う場合と伴わない場合があります。強い炎症を伴う際は、目に見える膿が出ることもあります。
患者さんによっては「ムズムズする」「チクチクする」と表現されることもあり、排尿後も症状が続くことが特徴的です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本性感染症学会.性感染症診断・治療ガイドライン2020.2020,診断と治療社.
並木 幹夫.標準泌尿器科学 第10版. 医学書院,2021.
Sell J, et al. Urethritis: Rapid Evidence Review. Am Fam Physician. 2021, 103, 553-558.
Sadoghi B et al. Sexually transmitted pathogens causing urethritis: A mini-review and proposal of a clinically based diagnostic and therapeutic algorithm. Front Med (Lausanne). 2022, 9, . - A.
炎症が強めの尿道炎が考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る尿道の痒みに膿性分泌物を伴う場合は、炎症の強い尿道炎が考えられ、主に淋菌性尿道炎のような細菌性尿道炎を考える必要があります。
膿性分泌物を伴う可能性がある尿道炎は、下記の通りです。それぞれの感染微生物によって、下記のような臨床的な特徴があります。
- 淋菌性:感染後数日以内に激しい排尿痛をきたし、多量の膿性分泌物を伴う
- 非淋菌性:感染後数週間たってから軽度の症状をきたし、透明〜白色の少量分泌物を伴う
- 掻痒感が強い場合:カンジダの可能性を考慮します。
そのため、膿性分泌物を伴う尿道の痒みがある場合は、性感染症の可能性が高いため、パートナーの検査・治療も重要です。
- A.
尿道炎や亀頭包皮炎など、尿道やその周囲の炎症が考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る男性で尿道の出口が痒い場合は、下記のような病気で、尿道やその周囲に炎症があると考えられます。
尿道炎や亀頭包皮炎は、放置すると炎症が広がることがあります。また、性行為感染症が原因の場合、パートナーへの感染も心配されます。気になる症状がある場合には、我慢せずに早めに病院(泌尿器科や皮膚科)を受診し、相談しましょう。
- A.
主に尿道炎が考えられますが、亀頭包皮炎やGSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)なども考えられます。
解説尿道の痒みを引き起こす原因は、主に尿道炎が考えられますが、下記のように亀頭包皮炎、閉経関連泌尿生殖器症候群(GSM)など、尿道の周囲の炎症による可能性も考えられます。
主な原因や考えられる病気
- 尿道炎
- 亀頭包皮炎
- GSM
- 外陰部皮膚炎
- 尿道カルンクル
- その他の皮膚疾患
このうち、最も頻度が高いのは尿道炎です。尿道炎は、大きく感染性と非感染性に分けられます。
感染性尿道炎の原因
非感染性尿道炎の原因
- 化学物質による刺激(石鹸、洗剤など)
- アレルギー反応
- 外傷
- 尿道カテーテル使用
尿道炎の原因に関する詳しい説明は、「尿道炎の原因には何がありますか?」をご参照ください。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本性感染症学会.性感染症診断・治療ガイドライン2020.2020,診断と治療社.
並木 幹夫.標準泌尿器科学 第10版. 医学書院,2021.
Sell J, et al. Urethritis: Rapid Evidence Review. Am Fam Physician. 2021, 103, 553-558.
Sadoghi B et al. Sexually transmitted pathogens causing urethritis: A mini-review and proposal of a clinically based diagnostic and therapeutic algorithm. Front Med (Lausanne). 2022, 9, .
Kaufman MR et al. The AUA/SUFU/AUGS Guideline on Genitourinary Syndrome of Menopause. J Urol. 2025, , . - A.
尿道炎や膀胱炎、腟炎、閉経関連泌尿生殖器症候群など、尿道やその周囲の炎症が考えられます。
解説女性で尿道の出口が痒い場合は、下記のような病気で、尿道やその周囲に炎症があると考えられます。
尿道カルンクルは閉経後に生じることが多い良性腫瘤で、尿が出しにくくなる原因になることがあります。また、GSMについては、閉経後のエストロゲン低下による腟や外陰部、尿道などの萎縮性変化によるもので、以前は萎縮性腟炎とも呼ばれることがありました。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本性感染症学会.性感染症診断・治療ガイドライン2020.2020,診断と治療社.
並木 幹夫.標準泌尿器科学 第10版. 医学書院,2021.
Kaufman MR et al. The AUA/SUFU/AUGS Guideline on Genitourinary Syndrome of Menopause. J Urol. 2025, , . - A.
泌尿器科か産婦人科、難しければかかりつけ医を受診しましょう。
解説尿道の痒みがある場合は、できれば泌尿器科か産婦人科、難しければかかりつけ医を受診しましょう。
尿道の痒みの原因は、主に「尿道炎」によりますが、GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)や腟炎など、女性特有の原因の可能性もありますので、泌尿器科や産婦人科を受診しましょう。
受診すべき目安としては、以下のようなものがあります。上記の目安に限らず、気になる場合は遠慮なく受診しましょう。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本性感染症学会.性感染症診断・治療ガイドライン2020.2020,診断と治療社.
並木 幹夫.標準泌尿器科学 第10版. 医学書院,2021.
Kaufman MR et al. The AUA/SUFU/AUGS Guideline on Genitourinary Syndrome of Menopause. J Urol. 2025, , . - A.
原因に合わせた治療を行います。予防としては、性感染症の予防などは有効と考えられます。
解説尿道の痒みは、さまざまな病気によって起こりうるため、それぞれの原因となる病気に合わせた治療が行われます。
原因に合わせた主な治療
- 感染性の病気の場合:抗菌薬、抗真菌薬など
- 非感染性の病気の場合:原因物質の除去、ステロイド外用薬など
- GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)の場合:ホルモン治療(使用前に医師との十分な相談が必要)
尿道炎に対する詳しい薬物治療については「尿道炎に効く抗生物質などの薬はありますか?」をご参照ください。
予防可能な原因として、尿道炎や一部のその周囲の炎症が挙げられますので、下記のような予防方法が有効な可能性があります。- 適切な陰部の清潔保持
- 石鹸など刺激物質を使って陰部を強く洗いすぎない
- コンドームなどを使用した安全な性行為
なお、性感染症にかかっている場合や治療中の場合は、パートナーへの感染や、治癒後の再感染(ピンポン感染)を防ぐため、パートナーとともに治療を受けることが重要です。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本性感染症学会.性感染症診断・治療ガイドライン2020.2020,診断と治療社.
並木 幹夫.標準泌尿器科学 第10版. 医学書院,2021.
Sell J, et al. Urethritis: Rapid Evidence Review. Am Fam Physician. 2021, 103, 553-558.
Kaufman MR et al. The AUA/SUFU/AUGS Guideline on Genitourinary Syndrome of Menopause. J Urol. 2025, , .
Edwards SK et al. 2022 European guideline for the management of balanoposthitis. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2023, 37, 1104-1117.
尿道のかゆみ、不快感があるという症状はどんな病気に関連しますか?
尿道のかゆみ、不快感があるという症状について、医師からのよくある質問
- 特定のパートナー以外との性交渉がここ1ヶ月以内にありますか?
- 尿が出しづらく、いきむことがありますか?
- 排尿するときに、焼けるような感じや痛みを伴い、尿の量も少ないような状態ですか?
- 体温は37.5℃以上ですか?
監修医師
診療科・専門領域
- 泌尿器科