マイコプラズマ感染症
マイコプラズマという細菌に感染することで、肺炎や気管支炎などを起こす病気を「マイコプラズマ感染症」といいます。冬に感染者が増加し、感染すると発熱や咳、喉の痛みなど風邪と非常によく似た症状が起こります。小児や若い方の肺炎の原因として、比較的多いとされています。
新潟大学医学部医学科 総合診療学講座 一般内科 特任助教
鎌倉 栄作 監修
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もっと見る病気について
感染者と長時間接触したり飛沫を浴びたりすることが一般的な感染の原因ですが、感染経路がわからないことも多いです。
若い方に多い病気で、感染者の8割が15歳以下と言われていますが、大人でも感染する可能性はあります。
一般的な風邪と同様、手洗い・うがいやこまめな換気、マスクの着用などを心がけましょう。
無症状や軽症で済む方も多いですが、重症化して肺炎や気管支炎になる場合もあります。
マイコプラズマという細菌に感染することで、肺炎や気管支炎などを起こす病気です。
マイコプラズマは人からうつる感染症です。主に、マイコプラズマに感染している方の咳やくしゃみを吸い込むことで感染します。
体の中に免疫ができますが、時間とともに弱くなってしまうため、何度もかかる可能性があります。
軽い症状なら自然に治ることもありますが、肺炎などに重症化する恐れもあります。
マイコプラズマ感染症の原因はカビではなく細菌です。
繰り返しマイコプラズマにかかる場合は医師に相談し、普段から手洗いやうがいなどの予防策を続けましょう。
夜だけの発熱だけでマイコプラズマとは断定できません。
しつこい咳が特徴ですが、咳が出ないこともあります。
原因が細菌(マイコプラズマ)とウイルス(新型コロナ)で違うなどがあります。
マイコプラズマ感染症の原因となる「マイコプラズマ菌」は、生物学的には細菌に分類される微生物です。
症状が出る前から、治ったあとも数週間~1ヶ月以上うつる可能性があります。
症状について
発熱や咳など風邪とよく似た症状を生じます。乾いた咳が数週間続くことがあります。
咳や喉の痛み、発熱、倦怠感など、風邪とよく似た症状が起こります。
マイコプラズマ感染症と一般的な風邪を、症状のみをもとに見分けることは難しいです。
風邪や、風邪に似た症状となる様々な病気との区別が難しいことが多いです。
発熱や倦怠感など全身の症状に加えて、咳、鼻水、咽頭痛などが主な症状として見られます。
加湿したり、水分をこまめに取ったりなどすることが重要です。
まずは安静にして、息苦しさなど悪化傾向を認める場合は医療機関を受診してください。
マイコプラズマ感染症の初期症状として、喉の痛みが出ることがあります。
大人と同様に、発熱、頭痛、だるさ、そしてしつこい咳などを認めることが多いです。
熱が下がっても咳だけ残ったり、かえってひどくなることがあります。
頭痛や痰もマイコプラズマ感染症の症状として現れることがあります。
マイコプラズマ感染症では高熱だけでなく、微熱がだらだら続くこともあります。
受診について
診断について
検査について
治療について
抗菌薬や咳止めなどの薬を使用しながら、症状が改善するのを待ちます。
抗菌薬や咳止めを用いつつ安静に過ごせば、治療開始から1週間程度で治る場合がほとんどです。
飛沫感染や接触感染で他人にうつさないように気を付けましょう。
出席停止期間は特に定められていないため、基本的には症状が治まったら登校してかまいません。
マイコプラズマ感染症において、自分でできる即効性のある対処法はありません。
呼吸が苦しい、高熱が続く、飲食できないなど症状が重い場合や、薬が効かないときは入院治療が必要です。
薬について
(参考文献)
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