膵臓がん(膵がん)のステージごとの治療法と生存率や治る確率(完治率)を教えてください。
手術可能な膵臓がんの5年生存率は、20~40%です。
膵臓がん(膵がん)のステージは膵臓がんでは0期~Ⅳ期まであり、Ⅰ期とⅡ期は手術により切除可能なものがあり、Ⅲ期とⅣ期は原則的に切除不能です。
膵臓がんは小さいうちは症状が出にくく、気づきにくいがんです。 早期のがんを発見するのは難しく、発見されて診断がついた時点ですでに進行していることが多いため、手術できるステージの患者さんは約20%と言われています。
切除可能だったとしても、手術は複数の臓器を切除する大きな手術になります。術後の再発率も高いため、手術を行ったとしても、5年生存率は20~40%となっています。
切除の難しい患者さんは、抗がん剤での治療が基本であり、がんをできるだけ大きくしないことが治療の目的になります。ステージIII、IVの膵臓がんにおける5年生存率は10%以下であり、他の種類のがんと比較しても低い値になっています。
一方で、これらの数値はあくまで統計学的な値であり、個々の患者さんの未来を決定するものではありません。最適な治療は患者さんごとに異なります。治療方針については主治医とよく相談するようにしましょう。
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最終更新日:
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
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膵臓がん(膵がん)
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「膵臓がん(膵がん)」とはどのような病気ですか?
膵臓にできる悪性腫瘍(がん)です。発見時には「進行している」「再発が多い」など、診断と治療が難しい病気です。
膵臓がん(膵がん)の原因は何がありますか?
慢性膵炎や糖尿病、喫煙、肥満、膵臓の良性腫瘍などがあります。
膵臓がん(膵がん)ではどのような症状がありますか?
糖尿病が急に悪化する、腹痛、背部痛、食欲低下、体重減少、皮膚が黄色くなる(黄疸)などがあります。
膵臓がん(膵がん)には初期症状はありますか?
膵臓は体の奥にあるため、がんが小さいうちは症状が出にくいです。
膵臓がん(膵がん)の場合、主にどのような治療をしますか?
早めに見つかった場合は手術と抗がん剤治療、進行している場合は抗がん剤治療を行います。
膵臓がん(膵がん)が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
消化器内科を受診しましょう。急に体重が減った時には病院への受診をご検討ください。
膵臓がん(膵がん)が発覚するきっかけはなんですか?
腹痛や体重減少のほか、血液検査やCT検査で異常を指摘されることがあります。
膵臓がん(膵がん)の進行するスピードはどのくらいですか?
治療前に転移をしていることが多いため、すぐにがんが全身に広がります。
膵臓がん(膵がん)の余命はどのくらいですか?
手術ができた場合で約2年半、化学療法を行った場合で約1年がひとつの目安です。
膵臓がん(膵がん)の場合、痛みはありますか?
進行すると、お腹や背中に痛みを感じます。
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