膵臓はなぜ暗黒の臓器と呼ばれるのでしょうか?
身体に症状が出にくく異常を発見しにくい上に、治療が難しいためです。
膵臓は、「暗黒の臓器」「silent organ」と呼ばれることがあります。
これは、膵臓がんでは症状があまり出ないことも多く、非常に進行した状態で見つかることが珍しくないためです。
膵臓を評価する画像検査も難しい場合があります。腹部超音波検査では、膵臓を見ようとすると胃の空気が邪魔になってしまい、観察できない箇所が出る場合があります。
また、CTやMRCPの検査では小さな病変の発見は難しい場合もあります。外科的切除が唯一の根治(再発せずに治癒すること)が期待出来る治療法ですが、切除可能な例は15~20%程度です。
切除手術後も再発が極めて多く、5年生存率が20~40%と予後不良とされています。
このように膵臓がんは早期発見、治療ともに難しく、より良い検査、治療の待たれている状況です。
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最終更新日:
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
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