肝臓と膵臓の関係を教えてください。膵臓がん(膵がん)になった場合、肝臓には影響が出ますか?
閉塞性黄疸などで二次的に肝臓に影響することがあります。
肝臓には、胆汁という消化液を作る働きがあります。
肝臓で作られた胆汁は、胆管という管を通って腸に出ていきます。胆管の一部は膵臓の中を通っており、膵臓に病気ができると、中を走っている胆管に影響が出ることがあります。
具体的には、膵臓がんが進行すると胆管が狭くなり、胆汁が通れなくなることがあります。そうなると閉塞性黄疸を起こし、肝臓の機能に悪影響が出ます。
また、膵臓がんは肝臓、肺、腹膜、大動脈周囲のリンパ節などに遠隔転移し、特に肝臓には膵臓がんが小さいうちから転移しやすいと言われています。
肝臓に転移すると肝機能が悪化することがあります。
このように、膵臓には胆汁の通り道があるため、膵臓がんになった場合、肝臓に影響が出る場合があります。
公開日:
最終更新日:
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
国立がん研究センター.“肝細胞癌”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/public/cancer/liver/about.html,(参照 2023-04-24).
一般社団法人 日本肝胆膵外科学会.膵臓がん.一般社団法人 日本肝胆膵外科学会,https://www.jshbps.jp/modules/public/index.php?content_id=14(参照 2024-11-06)
国立がん研究センター.膵臓がんについて.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/about.html(参照 2024-11-06)
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「膵臓がん(膵がん)」とはどのような病気ですか?
膵臓にできる悪性腫瘍(がん)です。発見時には「進行している」「再発が多い」など、診断と治療が難しい病気です。
膵臓がん(膵がん)の原因は何がありますか?
慢性膵炎や糖尿病、喫煙、肥満、膵臓の良性腫瘍などがあります。
膵臓がん(膵がん)ではどのような症状がありますか?
糖尿病が急に悪化する、腹痛、背部痛、食欲低下、体重減少、皮膚が黄色くなる(黄疸)などがあります。
膵臓がん(膵がん)には初期症状はありますか?
膵臓は体の奥にあるため、がんが小さいうちは症状が出にくいです。
膵臓がん(膵がん)の場合、主にどのような治療をしますか?
早めに見つかった場合は手術と抗がん剤治療、進行している場合は抗がん剤治療を行います。
膵臓がん(膵がん)が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
消化器内科を受診しましょう。急に体重が減った時には病院への受診をご検討ください。
膵臓がん(膵がん)が発覚するきっかけはなんですか?
腹痛や体重減少のほか、血液検査やCT検査で異常を指摘されることがあります。
膵臓がん(膵がん)の進行するスピードはどのくらいですか?
治療前に転移をしていることが多いため、すぐにがんが全身に広がります。
膵臓がん(膵がん)の余命はどのくらいですか?
手術ができた場合で約2年半、化学療法を行った場合で約1年がひとつの目安です。
膵臓がん(膵がん)の場合、痛みはありますか?
進行すると、お腹や背中に痛みを感じます。
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