膵臓がん(膵がん)の種類にはどのようなものがありますか?
多くは主膵管に発生する腺がんですが、ほかの種類もあります。
膵臓がんは細胞の性質によって数種類に分類されます。
最も一般的なのは浸潤性膵管がんと呼ばれる種類のもので、ほとんどの膵臓がんはこの種類に分類されます。
そのほかに腺房細胞がんという種類の膵臓がんもあり、腺房細胞がんは通常の膵がんと異なり、周りの組織を押し広げるように大きくなるという特徴があります。浸潤性膵管がんは、染み込むように大きくなります。
多くはありませんが退形成がんという種類の膵臓がんもあり、退形成がんは膵臓がんの中でも性質が悪く、進行が速く治療が効きづらいことが知られています。
そのほかに腺扁平上皮がんという種類の膵臓がんもあります。これは扁平上皮とよばれる種類の細胞が含まれた膵臓がんで、通常の膵がんと比べて悪性度が高いことが知られています。
公開日:
最終更新日:
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
日本膵臓学会. 膵癌取り扱い規約 2016 p76~79. 金原出版. 2016
国立がん研究センター.膵臓がん 検査.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/diagnosis.html(参照 2024-11-06)
国立がん研究センター.膵・消化管神経内分泌腫瘍.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/net/index.html(参照 2024-11-06)
国立がん研究センター がん情報サービス.膵臓がん 全ページ.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/print.html(参照 2024-11-06)
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「膵臓がん(膵がん)」とはどのような病気ですか?
膵臓にできる悪性腫瘍(がん)です。発見時には「進行している」「再発が多い」など、診断と治療が難しい病気です。
膵臓がん(膵がん)の原因は何がありますか?
慢性膵炎や糖尿病、喫煙、肥満、膵臓の良性腫瘍などがあります。
膵臓がん(膵がん)ではどのような症状がありますか?
糖尿病が急に悪化する、腹痛、背部痛、食欲低下、体重減少、皮膚が黄色くなる(黄疸)などがあります。
膵臓がん(膵がん)には初期症状はありますか?
膵臓は体の奥にあるため、がんが小さいうちは症状が出にくいです。
膵臓がん(膵がん)の場合、主にどのような治療をしますか?
早めに見つかった場合は手術と抗がん剤治療、進行している場合は抗がん剤治療を行います。
膵臓がん(膵がん)が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
消化器内科を受診しましょう。急に体重が減った時には病院への受診をご検討ください。
膵臓がん(膵がん)が発覚するきっかけはなんですか?
腹痛や体重減少のほか、血液検査やCT検査で異常を指摘されることがあります。
膵臓がん(膵がん)の進行するスピードはどのくらいですか?
治療前に転移をしていることが多いため、すぐにがんが全身に広がります。
膵臓がん(膵がん)の余命はどのくらいですか?
手術ができた場合で約2年半、化学療法を行った場合で約1年がひとつの目安です。
膵臓がん(膵がん)の場合、痛みはありますか?
進行すると、お腹や背中に痛みを感じます。
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