末期の膵臓がん(膵がん)が治ったというケースはありますか?
まれに、抗がん剤治療が非常に良く効くケースはあります。
「末期」という表現は、医学的にはあまり用いない場合が多いですが、一般的にはがんが他の臓器にも遠隔転移をした、ステージIVの状態を指す場合が多いとされています。
膵臓がんは早期発見が困難で、発見した時点でステージIVとなっている場合も少なくありません。ステージIVの膵臓がんでは、原則的には抗がん剤での治療を行います。
抗がん剤治療の効きかたは患者さんごとにさまざまですが、一時的に病気を小さくすることで、今まで通りの生活をできるだけ長い時間行えるようにすることが治療の目的になります。
まれに、抗がん剤治療が非常に良く効き、肝臓や肺に転移した病変が消えてしまい、もとの病気も縮小する、という場合があります。その時に患者さんに体力的な余裕が残されていれば、手術治療を行って病変を取り除くことで完治を目指す場合もあります。
このように抗がん剤が非常に良く効く場合もありますが、治療の効果は患者さんごとに異なるため、患者さんの体力や治療の効き具合をみて最適な治療法を選択することが大切です。
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最終更新日:
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
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膵臓がん(膵がん)
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「膵臓がん(膵がん)」とはどのような病気ですか?
膵臓にできる悪性腫瘍(がん)です。発見時には「進行している」「再発が多い」など、診断と治療が難しい病気です。
膵臓がん(膵がん)の原因は何がありますか?
慢性膵炎や糖尿病、喫煙、肥満、膵臓の良性腫瘍などがあります。
膵臓がん(膵がん)ではどのような症状がありますか?
糖尿病が急に悪化する、腹痛、背部痛、食欲低下、体重減少、皮膚が黄色くなる(黄疸)などがあります。
膵臓がん(膵がん)には初期症状はありますか?
膵臓は体の奥にあるため、がんが小さいうちは症状が出にくいです。
膵臓がん(膵がん)の場合、主にどのような治療をしますか?
早めに見つかった場合は手術と抗がん剤治療、進行している場合は抗がん剤治療を行います。
膵臓がん(膵がん)が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
消化器内科を受診しましょう。急に体重が減った時には病院への受診をご検討ください。
膵臓がん(膵がん)が発覚するきっかけはなんですか?
腹痛や体重減少のほか、血液検査やCT検査で異常を指摘されることがあります。
膵臓がん(膵がん)の進行するスピードはどのくらいですか?
治療前に転移をしていることが多いため、すぐにがんが全身に広がります。
膵臓がん(膵がん)の余命はどのくらいですか?
手術ができた場合で約2年半、化学療法を行った場合で約1年がひとつの目安です。
膵臓がん(膵がん)の場合、痛みはありますか?
進行すると、お腹や背中に痛みを感じます。
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