MRSA感染症
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MRSA感染症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
兵庫医科大学病院 輸血・細胞治療センター 血液内科
山原 研一 監修
バンコマイシンなどの抗MRSA薬で治療します。腎・肝障害、めまい、耳鳴りといった副作用が見られることがあります。
MRSA感染症の治療には、抗MRSA薬という種類の抗菌薬を使用します。日本で認可されている抗MRSA薬は、以下の4系統6種類あります。
グリコペプチド系薬
- バンコマイシン
- テイコプラニン
アミノ配糖体系薬
- アルベカシン
オキサゾリジノン系薬
- リネゾリド
- テジゾリドリン
環状リポペプチド系薬
- ダプトマイシン
MRSAは多くの種類の抗菌薬が効かないため、感染症の重症度によっては治療に何週間も要することがあります。
いずれの薬も、腎障害、肝障害のほか、薬ごとに聴覚障害を含めて多くの副作用が報告されており、使用には注意が必要です。
(参考文献)
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