どうやってパーキンソン病の検査をするのでしょうか?
CTやMRI、DaTスキャン、MIBG心筋シンチグラフィーなどの検査を行います。
頭のCTやMRIを撮影して、パーキンソン症候群(パーキンソン病そのものではないがよく似た症状を起こす病気)がないかどうか、画像を用いて検査します。
また、DaTスキャンやMIBG心筋シンチグラフィーといった検査を補助的に行うこともあります。
DaTスキャンとは、脳の線条体という部位がドパミンを取り込む量を調べる検査です。
ドパミンは神経伝達物質の一種で、パーキンソン病の特徴的な症状はこのドパミンが減少することで現れます。
そのため、線条体がドパミンを取り込む量が、同年代の平均と比べて明らかに低下していたり、2つある線条体のうち片側だけ取り込みが低下していたりした場合、パーキンソン病の可能性が高いと考えられます。
MIBG心筋シンチグラフィーとは、心臓の自律神経の活動を観察する検査です。
パーキンソン病になると早いうちから自律神経が障害をきたすため、この検査の結果を用いて補助診断ができます。
ただし、以前に心筋梗塞を発症していたり、抗うつ薬を内服していたりすると、正しく検査結果が出ないので注意が必要です。
公開日:
最終更新日:
亀田総合病院 脳神経内科
原瀬 翔平 監修
(参考文献)
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