パーキンソン病
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:2024/03/28
あなたの症状とパーキンソン病の関連をAIでチェックする
パーキンソン病について「ユビー」でわかること
※コロナの症状を確認したい方はコロナ症状チェックから
パーキンソン病と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
手指や全身の震えがある
- 症状の頻度
- ほぼ毎日同じような症状がある
- 症状の経過
- 改善も悪化もしていない
手指に細かいふるえがある
- 症状の経過
- 改善も悪化もしていない
- 症状の程度
- 日常生活に支障はない
つまずきやすくなった
- 症状の頻度
- ほぼ毎日同じような症状がある
- 症状の経過
- 改善も悪化もしていない
パーキンソン病とはどんな病気ですか?
「パーキンソン病」とは、脳の神経細胞に異常が起こることで、体を自由に動かせなくなるなどの症状が次第に進んでいく病気です。運動、食事、睡眠を中心に規則正しい生活を心がけ、医師の指示どおりの時間に忘れず薬を飲むことが大切です。
パーキンソン病の特徴的な症状はなんですか?
次の症状などが特徴として見られます
パーキンソン病への対処法は?
緊急性はありませんが、診断のためにはやめに脳神経内科医がいる病院での診察が必要です。問診と診察である程度あたりをつけることができますが、パーキンソン症候群(パーキンソン病を含むパーキンソン症状を呈する疾患群)との鑑別を行うには、詳しい画像検査等を行う必要があります。
パーキンソン病の専門医がいる近くの病院はありますか?
パーキンソン病の専門医がいる病院を見るパーキンソン病のQ&A
- A.
ジスキネジアの症状は、全身の不規則に繰り返す運動、ジストニアの症状は、体の硬直、痙攣が多いです。
解説ジスキネジアは運動の障害という意味で、広い意味では不随意運動(意図せず起きてしまう運動)全般を指します。
このため、ジストニアはジスキネジアに含まれるという捉え方もできます。狭い意味でのジスキネジアとは、主に不規則に繰り返す運動を指していると考えます。ジストニアは意図せず、筋肉が常に緊張している状態になってしまうものです。
具体的には、ジスキネジアでは、繰り返し唇をすぼめる、舌を左右に動かす、口をもぐもぐさせる、口を突き出す、歯を食いしばる、手が勝手に不規則に動く、体幹がくねくね動いてじっとしていられない、などのような不規則に繰り返す運動が症状として多いです。
一方で、ジストニアでは、姿勢異常や、体の一部もしくは全身が硬直(ぎゅーっとこわばり固まってしまう)や痙攣を起こすといった症状が多いです。
このように現れる症状に違いはあるものの、ジスキネジア、ジストニアのいずれにおいても、原因は錐体外路という脳の神経回路が障害を受けることです。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る水野 美邦. 神経内科ハンドブック 第5版. 医学書院. 2016
梶龍兒. 不随意運動の診かた. 臨床神経生理学. 2015, 43, p.122-141.
監修 日本神経学会. パーキンソン病診療ガイドライン2018. 医学書院. 2018
日本定位・機能神経外科学会.“パーキンソン病とは”.日本定位・機能神経外科学会.https://jssfn.org/patient/disease/parkinson.html#:~:text=%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3%E7%97%85%E3%81%AE4%E5%A4%A7%E7%97%87%E7%8A%B6&text=%E6%8C%AF%E6%88%A6%E6%89%8B%E8%B6%B3%E3%81%AB%E4%BD%95,%E5%BC%B7%E5%89%9B%E7%AD%8B%E8%82%89%E3%81%8C%E3%81%93%E3%82%8F%E3%81%B0%E3%82%8B%E3%80%82,(参照 2024-09-19). - A.
口をもぐもぐする癖は、遅発性ジスキネジアの症状のうちのひとつです。
解説遅発性ジスキネジアとは、ジスキネジアの原因が、抗精神病薬やドーパミン治療薬の副作用である場合のことを言います。
これは、薬の服用期間が長くなってから症状が現れてくるため、遅発性と呼ばれています。
遅発性ジスキネジアの症状の多くは口周囲のものが多いです。具体的には、繰り返し唇をすぼめる、舌を左右に動かす、口をもぐもぐさせる、口を突き出す、歯を食いしばるなどといった症状が出ます。
しかし、勝手に手を動かしてしまう、足が動いてしまって歩きにくいなどといった、口周囲以外の症状も現れることがあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る水野 美邦. 神経内科ハンドブック 第5版. 医学書院. 2016
梶龍兒. 不随意運動の診かた. 臨床神経生理学. 2015, 43, p.122-141.
監修 日本神経学会. パーキンソン病診療ガイドライン2018. 医学書院. 2018
日本定位・機能神経外科学会.“パーキンソン病とは”.日本定位・機能神経外科学会.https://jssfn.org/patient/disease/parkinson.html#:~:text=%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3%E7%97%85%E3%81%AE4%E5%A4%A7%E7%97%87%E7%8A%B6&text=%E6%8C%AF%E6%88%A6%E6%89%8B%E8%B6%B3%E3%81%AB%E4%BD%95,%E5%BC%B7%E5%89%9B%E7%AD%8B%E8%82%89%E3%81%8C%E3%81%93%E3%82%8F%E3%81%B0%E3%82%8B%E3%80%82,(参照 2024-09-19). - A.
パーキンソン病が進行すると1人で立つことや歩くことが出来なくなり、日常生活に介助が必要になります。また認知症を合併することもあります。
解説長期間パーキンソン病を罹患している(病気にかかる)と、症状は進行していきます。
また、徐々に薬が効く時間が短くなるウェアリングオフや、薬の血液中の濃度が高くなるときに不随意運動(勝手に体が動いてしまう)が起こってしまうピークドーズジスキネジアなど、治療に難渋することが増えてきます。これにより、ご自身で立って歩くことが難しくなり車椅子生活になったり、場合によっては寝たきりになってしまったりすることもあります。
食事を摂ることが難しくなる可能性もあり、胃瘻(皮膚から胃まで穴をあけ、胃に直接アクセスできるようにしたもの)を作り栄養を入れるかどうかという提案がされることもあるでしょう。
また、認知症を合併するケースもあります。
事前に患者さんとよく相談し、胃瘻が必要になったらどうするのかなどを含め、意思を確認しておくことが大切であると考えます。日常生活に介助が必要となりますので、ご家族だけでなく、福祉の力も借りていくことが必要です。主治医とよく相談しましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本神経学会. パーキンソン病診療ガイドライン2018. 医学書院. 2018
水野 美邦. 神経内科ハンドブック 第5版. 医学書院. 2016
服部信孝ほか. 神経内科Clinical Questions & Pearlsパーキンソン病. 中外医学社. 2019 - A.
パーキンソン病の「末期」の定義は難しいですが、長期間患っている場合、ジスキネジアなどが見られるようになります。
解説「パーキンソン病の末期症状」とのことですが、がんとは異なるため、末期がどこからかは定義が難しいところです。
なお、長期間パーキンソン病を罹患していると、徐々に薬が効く時間が短くなるウェアリングオフや、薬の血液中の濃度が高くなるときに不随意運動(勝手に体が動いてしまう)が起こってしまうピークドーズジスキネジアなど、治療に難渋する(物事がはかどらず苦しむ)ことが増えてきます。
ご本人の認知機能や体の具合、年齢などによって適応は判断されますが、手術で脳に刺激を与える機会を埋め込む治療や、胃瘻(皮膚から胃まで穴をあけ、胃に直接アクセスできるようにしたもの)を作りそこから持続的に薬を入れる治療を行うこともあります。
いずれもパーキンソン病専門医に相談した方が良いでしょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本神経学会. パーキンソン病診療ガイドライン2018. 医学書院. 2018
水野 美邦. 神経内科ハンドブック 第5版. 医学書院. 2016
服部信孝ほか. 神経内科Clinical Questions & Pearlsパーキンソン病. 中外医学社. 2019 - A.
現在、パーキンソン病の根本的な治療法はありません。症状をやわらげる治療が行われています。
解説パーキンソン病の根本治療はできないのが現状です。困っている症状に合わせて、さまざまな飲み薬を調整して治療を行なっていきます。
パーキンソン病では、レヴィ小体という物質が神経に蓄積していることがわかっており、これが発症に関連していると考えられています。レヴィ小体が関連し、脳のドパミン性神経細胞が変性(本来の機能を果たせなくなってしまう)してしまい、ドパミンという神経伝達物質が不足している状態となり、各種の症状が起こっていると考えられています。
しかし、これだけでは説明できない部分もあり、現在も研究が進められています。
現在の治療は主に、このドパミンを補充することで症状をやわらげる、といったものです。適切な治療を行うことで、寿命には影響しないとも言われていますので、医師と相談しながら治療を受け、病気と付き合っていきましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本神経学会. パーキンソン病診療ガイドライン2018. 医学書院. 2018
水野 美邦. 神経内科ハンドブック 第5版. 医学書院. 2016
服部信孝ほか. 神経内科Clinical Questions & Pearlsパーキンソン病. 中外医学社. 2019 - A.
体の動きに関係しない症状がまず現れ、そのあと動きが関わる症状が現れて、次第に強まっていきます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る体の動きが関わる症状(運動症状)と運動に関係しない症状(非運動症状)が、病気が進行するともに出現してきます。
病気の初期には、- 便秘
- 嗅覚障害
- うつ傾向
- 睡眠中に叫んだり手足を動かしたりすること(REM睡眠行動異常症)
などの非運動症状がまず現れることが知られています。
その後、- 安静時の手・足・あごなどのふるえ(振戦)
- 動作が遅くなる、動けない(無動・寡動)
- 筋肉のこわばり(筋強剛)
- 倒れやすさ、転びやすさ(姿勢保持障害)
といった運動症状が進行し、次第に強くなってきています。
一般的にこれらの運動症状は、片手もしくは片足から出現し、次第に反対側にも進行していきます。
また、歩行も「小刻み歩行」と呼ばれる、前傾姿勢でちょこちょこと歩く特徴的な歩き方になります。
パーキンソン病について、医師からのよくある質問
- 手指に細かいふるえがありますか?
- 最近、転倒しやすくなったと感じていますか?
- 手の指や全身の震えがありますか?
- 前より歩きにくくなったように感じますか?
- 筋肉が硬く、他人が肘や膝を曲げようとしても上手く曲げられないですか?
監修医師
診療科・専門領域
- 脳神経内科