口腔ジスキネジアと認知症はどのような関係性がありますか?
口腔ジスキネジアの原因のひとつに、認知症による中枢神経障害があります。
ジスキネジアは、脳内で行われるドパミンによる運動調節がうまく行われていないことによって、勝手に体が動いてしまう症状のことです。
このドパミンの調節を行っているのは、脳の大脳基底核という部分です。この大脳基底核が認知症によって障害を受けることによって、ドパミンの調節がうまく出来なくなってしまい、口をもぐもぐさせてしまうなどといった口腔ジスキネジアの症状が現れることがあります。
口腔ジスキネジアになった場合、十分な栄養が摂取できず、体重が減少したりすることがあるので、特に認知症の患者さんの場合は周囲の方が異常に気付いた場合、医師に相談することが大切です。
ただし、原因によっては完全に症状がおさまらないこともありますので、ある程度付き合っていくことが必要な場合もあります。
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
水野 美邦. 神経内科ハンドブック 第5版. 医学書院. 2016
梶龍兒. 不随意運動の診かた. 臨床神経生理学. 2015, 43, p.122-141.
監修 日本神経学会. パーキンソン病診療ガイドライン2018. 医学書院. 2018
日本定位・機能神経外科学会.“パーキンソン病とは”.日本定位・機能神経外科学会.https://jssfn.org/patient/disease/parkinson.html#:~:text=%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3%E7%97%85%E3%81%AE4%E5%A4%A7%E7%97%87%E7%8A%B6&text=%E6%8C%AF%E6%88%A6%E6%89%8B%E8%B6%B3%E3%81%AB%E4%BD%95,%E5%BC%B7%E5%89%9B%E7%AD%8B%E8%82%89%E3%81%8C%E3%81%93%E3%82%8F%E3%81%B0%E3%82%8B%E3%80%82,(参照 2024-09-19).
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