パーキンソン病とうつ病は併発しますか?
パーキンソン病とうつ病は、併発する可能性があります。
パーキンソン病とうつ病は併発する可能性があり、パーキンソン病患者さんの約40%にうつ病の症状がみられるという報告もあります。
原因としては、
- パーキンソン病による脳内の神経伝達物質の変化が、感情や意欲の調整にも影響を与えるため
- 病気の受容や症状の進行がなかなか受け入れられないため
- 大うつ病を合併しているため
などが考えられています。
パーキンソン病にうつ病を併発すると、運動症状だけでなく、意欲低下、気分の落ち込み、睡眠障害などが現れ、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
パーキンソン病の治療にあたっては、運動症状の管理に加えてうつ病の症状にも注意しなければなりません。
うつ病の治療には薬物療法や精神療法などがありますが、パーキンソン病患者さんのうつ病治療の際は、パーキンソン病の症状に影響を与えないように、薬の種類や量を慎重に調整する必要があります。
東京頭痛クリニック 脳神経内科
越智 佳奈 監修
(参考文献)
日本神経学会.“パーキンソン病の運動症状と非運動症状”..https://www.neurology-jp.org/guidelinem/pdgl/parkinson201807.pdf,(参照 2025-04-17).
村田 美穂ほか.“4.パーキンソン病とうつ”.J-Stage.https://www.jstage.jst.go.jp/article/geriatrics/50/6/50752/pdf,(参照 2025-04-17).
厚生労働省 難治性疾患政策研究班.“パーキンソン病(指定難病6)”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/169,(参照 2025-04-17).
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