パーキンソン病の疑いと歩行障害について相談させてください。
60代・男性のご相談
昨年9月に手術を受けられてから、歩行が難しくなったり、ふらつきやめまいが続いているとのことですね。薬剤性パーキンソン症候群と診断されたと聞き、不安なお気持ち、お察しします。2ヶ月以上経っても症状が改善しないのは心配ですよね。
薬の影響でパーキンソン症状が出ることがありますが、薬をやめても症状が続く場合もあるんです。ここでは、考えられる原因と次のステップについてお話ししますね。
薬剤性パーキンソン症候群について
特定の薬を服用することで、パーキンソン病に似た症状が出ることがあります。手足の震えや筋肉のこわばり、動作が遅くなること、歩行が難しくなることなどが典型的な症状です。通常は薬をやめると改善しますが、続くこともあります。
考えられる原因
1. 薬の影響が続いている場合
薬をやめても症状が残ることがあります。特に長期間薬を使っていた場合、後遺症が残ることもあります。主治医と相談して、症状に合った治療法を探してみてください。
2. 手術の影響
手術後に脊髄にダメージが残ることがあります。これが原因で歩行が難しくなったり、ふらつきやめまいが起こることがあります。リハビリを通じて筋力や体力をつけることが大切です。
3. パーキンソン病の可能性
薬の影響ではなく、実はパーキンソン病である可能性も考えられます。専門医の診察を受けて、詳しく調べてもらうと安心です。
4. 他の病気の可能性
脳の液体の流れが悪くなることで、歩行が難しくなったり、他の症状が出ることもあります。原因がわからないこともありますが、専門医に相談することをおすすめします。
次のステップ
1. 専門医の診察を受ける
神経の専門医に診てもらい、詳しい検査を受けることをおすすめします。症状の経過や検査結果をもとに、原因を詳しく調べてもらいましょう。
2. リハビリを行う
歩行が難しい場合は、理学療法士によるリハビリが効果的です。筋力をつけたり、バランスを改善することで、少しずつよくなっていくことが期待できます。
まとめ
症状の原因を特定し、適切な治療を受けるためには、専門医の診察を受けることが大切です。どうぞお大事になさってください。何か不安なことがあれば、いつでもご相談くださいね。
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