パーキンソン病の症状が進行するとどうなりますか?
パーキンソン病が進行すると1人で立つことや歩くことが出来なくなり、日常生活に介助が必要になります。また認知症を合併することもあります。
長期間パーキンソン病を罹患している(病気にかかる)と、症状は進行していきます。
また、徐々に薬が効く時間が短くなるウェアリングオフや、薬の血液中の濃度が高くなるときに不随意運動(勝手に体が動いてしまう)が起こってしまうピークドーズジスキネジアなど、治療に難渋することが増えてきます。これにより、ご自身で立って歩くことが難しくなり車椅子生活になったり、場合によっては寝たきりになってしまったりすることもあります。
食事を摂ることが難しくなる可能性もあり、胃瘻(皮膚から胃まで穴をあけ、胃に直接アクセスできるようにしたもの)を作り栄養を入れるかどうかという提案がされることもあるでしょう。
また、認知症を合併するケースもあります。
事前に患者さんとよく相談し、胃瘻が必要になったらどうするのかなどを含め、意思を確認しておくことが大切であると考えます。日常生活に介助が必要となりますので、ご家族だけでなく、福祉の力も借りていくことが必要です。主治医とよく相談しましょう。
公開日:
最終更新日:
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
パーキンソン病
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
パーキンソン病とはどのような病気ですか?
脳の神経細胞に異常が起こることで、体を自由に動かせなくなるなどの症状が次第に進んでいく病気です。
パーキンソン病とパーキンソン症候群との違いはなんですか?
パーキンソン病と症状がよく似ているがパーキンソン病ではない病気を「パーキンソン症候群」と総称します。
なぜパーキンソン病になるのでしょうか?
脳の黒質という部位にある神経細胞に異常が起き、脳内でドパミンという物質が不足することで発症します。
どのような人がパーキンソン病になりやすいですか?
50歳以上の人がなりやすいですが、まれに40歳以下でも発症する若年性パーキンソン病もあります。
パーキンソン病は遺伝しますか?
通常ほとんど遺伝しませんが、若年性のものの一部は家族で遺伝する場合があります。
パーキンソン病を放置するとどうなりますか?
運動能力やものを飲み込む力が低下し、介護が必要な状態になる可能性があります。
パーキンソン病はどんな症状ですか?
体の動きに関係しない症状がまず現れ、そのあと動きが関わる症状が現れて、次第に強まっていきます。
どうやってパーキンソン病の検査をするのでしょうか?
CTやMRI、DaTスキャン、MIBG心筋シンチグラフィーなどの検査を行います。
どうやってパーキンソン病と診断するんですか?
最初に問診を行い、そのあと神経学的診察と、必要に応じて画像検査を行います。最終的な診断は、治療中の経過を見たうえで下します。
パーキンソン病はどうやって治療をするのでしょうか?
脳内で不足しているドパミンを薬で補う薬物療法が中心です。
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。