パーキンソン病には初期症状はありますか?
静止時振戦、運動緩慢、筋強剛、嗅覚の低下、レム睡眠行動障害などが起こります。
パーキンソン病では、初期に以下のような症状が現れることがあります。
運動症状
静止時振戦(じっとしている時の震え):初期の69%の患者さんに現れるとされています。例えば、座っている時に膝の上に置いた手がリズミカルに震え、何か動作を始めると止まる特徴があります。
- 運動緩慢:特に上肢が動きにくくなり、ボタン掛けや字を書く動作が不自由になるケースが多く見られます。
- 筋強剛:他人が手や足などを動かした時に感じる抵抗です。自分では感じにくいと言われています。
非運動症状
- 嗅覚の低下:自覚がないことが多いですが、発症の数年前から「嗅覚障害」が約70~80%の患者に先行して現れることが知られています。
- レム睡眠行動障害:睡眠中に大声を出す・暴れるといった異常行動が起こることです。
その他、便秘やうつ症状、頻尿などが知られています。
東京頭痛クリニック 脳神経内科
越智 佳奈 監修
(参考文献)
日本神経学会.“パーキンソン病の運動症状と非運動症状”..https://www.neurology-jp.org/guidelinem/pdgl/parkinson201807.pdf,(参照 2025-04-17).
厚生労働省 難治性疾患政策研究班.“パーキンソン病(指定難病6)”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/169,(参照 2025-04-17).
頼高 朝子.“見逃したくないParkinson病の初期症候”.J-Stage.https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/103/8/103_1854/_pdf,(参照 2025-04-17).
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