パーキンソン病の末期症状について教えてください。
パーキンソン病の「末期」の定義は難しいですが、長期間患っている場合、ジスキネジアなどが見られるようになります。
「パーキンソン病の末期症状」とのことですが、がんとは異なるため、末期がどこからかは定義が難しいところです。
なお、長期間パーキンソン病を罹患していると、徐々に薬が効く時間が短くなるウェアリングオフや、薬の血液中の濃度が高くなるときに不随意運動(勝手に体が動いてしまう)が起こってしまうピークドーズジスキネジアなど、治療に難渋する(物事がはかどらず苦しむ)ことが増えてきます。
ご本人の認知機能や体の具合、年齢などによって適応は判断されますが、手術で脳に刺激を与える機会を埋め込む治療や、胃瘻(皮膚から胃まで穴をあけ、胃に直接アクセスできるようにしたもの)を作りそこから持続的に薬を入れる治療を行うこともあります。
いずれもパーキンソン病専門医に相談した方が良いでしょう。
公開日:
最終更新日:
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
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パーキンソン病とはどのような病気ですか?
脳の神経細胞に異常が起こることで、体を自由に動かせなくなるなどの症状が次第に進んでいく病気です。
パーキンソン病とパーキンソン症候群との違いはなんですか?
パーキンソン病と症状がよく似ているがパーキンソン病ではない病気を「パーキンソン症候群」と総称します。
なぜパーキンソン病になるのでしょうか?
脳の黒質という部位にある神経細胞に異常が起き、脳内でドパミンという物質が不足することで発症します。
どのような人がパーキンソン病になりやすいですか?
50歳以上の人がなりやすいですが、まれに40歳以下でも発症する若年性パーキンソン病もあります。
パーキンソン病は遺伝しますか?
通常ほとんど遺伝しませんが、若年性のものの一部は家族で遺伝する場合があります。
パーキンソン病を放置するとどうなりますか?
運動能力やものを飲み込む力が低下し、介護が必要な状態になる可能性があります。
パーキンソン病はどんな症状ですか?
体の動きに関係しない症状がまず現れ、そのあと動きが関わる症状が現れて、次第に強まっていきます。
どうやってパーキンソン病の検査をするのでしょうか?
CTやMRI、DaTスキャン、MIBG心筋シンチグラフィーなどの検査を行います。
どうやってパーキンソン病と診断するんですか?
最初に問診を行い、そのあと神経学的診察と、必要に応じて画像検査を行います。最終的な診断は、治療中の経過を見たうえで下します。
パーキンソン病はどうやって治療をするのでしょうか?
脳内で不足しているドパミンを薬で補う薬物療法が中心です。
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