パーキンソン病の錐体外路症状とは何ですか?
脳の大脳基底核~大脳皮質にある神経回路が障害されて起こる症状です。
パーキンソン病の錐体外路症状は、脳の大脳基底核から大脳皮質にかけての神経回路が障害されて起こる症状です。
原因は、脳内のドパミン不足によって大脳基底核と大脳皮質の連携が乱れるためだと考えられています。
主に以下のような運動症状が起こります。
- 振戦(しんせん):安静時に手足が小刻みに震える症状です。初期は片側から始まり、時間とともに全身に広がります。
- 筋強剛:他人が手や足などを動かそうとしたときに感じる抵抗です。
- 無動(むどう)・動作緩慢:動きが極端に遅くなり、歩行時に足が地面に張り付いたような「すくみ足」や、表情が乏しい「仮面様顔貌」が見られます。食事や着替え、文字を書くといった日常動作にも時間がかかるようになります。
東京頭痛クリニック 脳神経内科
越智 佳奈 監修
(参考文献)
松本 英之ほか.“錐体外路症状”..https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E9%8C%90%E4%BD%93%E5%A4%96%E8%B7%AF%E7%97%87%E7%8A%B6,(参照 2025-04-17).
日本神経学会.“パーキンソン病の運動症状と非運動症状”..https://www.neurology-jp.org/guidelinem/pdgl/parkinson201807.pdf,(参照 2025-04-17).
厚生労働省 難治性疾患政策研究班.“パーキンソン病(指定難病6)”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/169,(参照 2025-04-17).
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