厚生労働省がiPS細胞を用いた再生医療製品の製造販売を承認しましたが、パーキンソン病に対してどのような効果が期待できますか?
脳内にiPS細胞から作った細胞を移植し、不足したドパミンを補うことで、運動症状の改善が期待できます。
パーキンソン病は、脳の中で身体の動きをスムーズにする「ドパミン」という物質を作る細胞が減ってしまう病気です。これまでは、足りないドパミンを薬で補う治療が中心でしたが、病気が進むと薬の効果が不安定になる課題がありました。
今回承認された再生医療製品は、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を利用して、ドパミンを作る「神経前駆細胞」を大量に作製し、それを患者さんの脳(線条体)に直接移植するものです。この治療には、主に以下の効果と特徴が期待されています。
- 運動機能の回復: 移植された細胞が脳内で成熟してドパミンを放出することで、震え、筋肉のこわばり、動作の遅れといった症状を改善します。
- 薬の効果の安定化: 脳内で持続的にドパミンが供給されるようになるため、薬が切れて動けなくなる「ウェアリング・オフ現象」などの軽減が期待できます。
- 長期的な効果の維持: 自分の細胞ではない「他人のiPS細胞」を使用していますが、免疫抑制剤を併用することで、移植した細胞を脳内に定着させ、長期間にわたって効果を持続させることを目指しています。
今回の承認は、京都大学などが実施した治験において、移植後の安全性と、運動機能の有意な改善が確認された(エビデンスに基づいた)結果によるものです。
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(参考文献)
厚生労働省.再生医療・遺伝子治療等について.厚生労働省,https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/saisei_iryou/index.html(参照 2026-04-10)
名古屋大学医学部附属病院パーキンソン病総合医療センター.お知らせ詳細.名古屋大学医学部附属病院パーキンソン病総合医療センター,https://www.med.nagoya-u.ac.jp/neurology/pdcenter/news/article.html?slug=2026-02-25-ips-transplant-amschepli(参照 2026-04-10)
京都大学医学部附属病院.パーキンソン病に対するiPS細胞由来ドパミン神経細胞治療についてのお知らせ.京都大学医学部附属病院,https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/info/20260306.html(参照 2026-04-10)
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新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
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