フォン・ヴィレブランド病の場合、圧迫止血するとなぜ血が止まるのですか?
血流が低下してフォン・ヴィレブランド因子や血小板の局所濃度上昇を引き起こすことで、止血を促進します。
圧迫止血は、血流を減少させ、血小板やフォン・ヴィレブランド因子(VWF)の局所濃度を高めることで、出血を止める効果があります。
出血が起きた際には、まずは一次止血としてVWFを介して、血液中の血小板が集まり、結合することで傷口をふさぎます。
フォン・ヴィレブランド病では、VWFが不足したり、機能不全になることで、この過程が阻害され出血が止まりにくくなります。
圧迫止血を行うことで、血管が圧迫され血流を減少することで、局所的な血小板濃度やVWF濃度を高めることができ、VWFの不足や機能不全を補うことができます。
また、圧迫止血はフォン・ヴィレブランド病の方以外に対しても有効です。出血した際には圧迫止血を試みましょう。
公開日:
最終更新日:
成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
(参考文献)
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「フォン・ヴィレブランド病」とはどのような病気ですか?
フォン・ヴィレブランド因子という止血に必要なタンパク質が少ない、または、うまく働かないために、血が止まりにくくなる病気です。
フォン・ヴィレブランド病の原因は何がありますか?
フォン・ヴィレブランド因子(vWF)の設計図となる遺伝子の先天的な異常が主な原因です。
フォン・ヴィレブランド病ではどのような症状がありますか?
粘膜からの出血や内出血、出血後に血が止まりにくいといった症状がみられます。
フォン・ヴィレブランド病には初期症状はありますか?
子供のころから、血が止まりにくい、青あざができやすいなどの症状が見られます。
フォン・ヴィレブランド病の場合、主にどのような治療をしますか?
出血時の治療や予防のため、低下したフォン・ヴィレブランド因子や第Ⅷ因子を補う薬物治療があります。
フォン・ヴィレブランド病が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
粘膜からの出血や、内出血、血が止まりにくいといった症状がある場合は、血液内科もしくは小児科を受診しましょう。
フォン・ヴィレブランド病のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
フォン・ヴィレブランド因子とはなんですか?
フォン・ヴィレブランド因子は、出血時に血管の壁が破れて出てきたコラーゲンと血液中の細胞(血小板)を結び付けます。
フォン・ヴィレブランド病の場合、生理への影響はありますか?
生理は重く長くなりやすく、過多月経が見られます。
フォン・ヴィレブランド病と血友病との違いはなんですか?
血友病とフォン・ヴィレブランド病では、病気の要因となるタンパク質が異なります。
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