「NK細胞リンパ腫」の原因やなりやすい人の特徴には、何がありますか?
EBウイルスが発症に関連します。日本の患者さんの年齢中央値は58歳で、東アジアの方に多く発症します。
「NK細胞リンパ腫」と言った場合、WHOの分類では約3種類の病気が記載されていて、そのうちのひとつである「節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型(ENKL)」以外は希少です。そのため、医学的資料などで「NK細胞リンパ腫」と言われている場合、一般的にこの「節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型(ENKL)」が想定されていることが多いとお考えください。
EBウイルスが発症に深く関わっていることが分かっていますが、日本ではほぼすべての人がEBウイルスに感染しますので、このウイルスの感染の既往が原因とは考えられていません。一部の人において感染が終息してもEBウイルスが潜伏し、発症の原因となります。
日本以外では、中国、韓国、香港、台湾といった東アジアの国々に多く、欧米白人の発症はほとんど見られません。
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最終更新日:
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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NK細胞リンパ腫が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
血液内科の受診が望ましいですが、近隣に血液内科のクリニックがない場合は内科受診でもよいでしょう。
NK細胞リンパ腫のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
NK細胞リンパ腫の治療方法として、ステージごとにそれぞれどのようなものがありますか?
鼻腔周辺のステージⅡ期まででは放射線+2/3DeVIC療法、ステージⅢ期以上ではSMILE療法2〜6コースがあります。
NK細胞リンパ腫のステージ別の余命は、適切に治療した場合、それぞれどのくらいですか?
鼻腔周辺のステージⅡ期までの5年全生存率は70%、ステージⅢ期以上の3年全生存率は50%と報告されています。
NK細胞リンパ腫に対するSMILE療法とはなんですか?
進行期のNK細胞リンパ腫の治療法として、日本を含む東アジア多国間臨床試験で開発された治療法です。
NK細胞リンパ腫にはどのような症状がありますか?
鼻閉や鼻汁などの鼻の症状、咽頭痛などののどの症状、開眼困難、視覚障害などの目の症状などがあります。
NK細胞リンパ腫は、20代など若年でもかかりますか?
20代など若年でも発症の可能性はあります。
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