NK細胞リンパ腫
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NK細胞リンパ腫の治療方法として、ステージごとにそれぞれどのようなものがありますか?
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
鼻腔周辺のステージⅡ期まででは放射線+2/3DeVIC療法、ステージⅢ期以上ではSMILE療法2〜6コースがあります。
①限局期(鼻腔周辺のステージⅡ期まで)
「節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型(ENKL)」全体の2/3以上を占める限局期例では、同時化学放射線療法が標準治療です。日本で実施された2/3量のDeVIC療法(デキサメタゾン:DEX、エトポシド:ETP、イフォマイド:IFM、カルボプラチン:CBDCA)に放射線療法(RT)を併用するRT+2/3DeVIC療法の第Ⅰ/Ⅱ相試験の結果、良好な治療成績が得られ、本治療法が推奨されています。
②進行期(ステージⅢ期以上)
日本を含む東アジア多国間臨床試験で開発されたSMILE療法(デキサメタゾン:DEX、メトトレキサート: MTX、イフォマイド:IFM、L-アスパラキナーゼ: L-Asp、 エトポシド:ETP)が最も推奨されます。SMILE療法などにより治療効果が得られた場合は、引き続き何らかの造血幹細胞移植治療を行うことが推奨されています。
(参考文献)
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