NK細胞リンパ腫に対するSMILE療法とはなんですか?
進行期のNK細胞リンパ腫の治療法として、日本を含む東アジア多国間臨床試験で開発された治療法です。
初発の「節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型(ENKL)」の約1/4は骨髄に病変が進行するなど全身に広がる傾向にあり、以前の治療では効果が乏しい状況でした(寛解(CR)の割合:15%、 患者さん50%の生存期間:4ヶ月)。
このような背景をもとに、SMILE療法は日本を中心として東アジアで開発され、寛解(CR)の割合79%、1年全生存期間(OS)55%を示し、既存の治療成績と比較して優れた成績が報告されました(M Yamaguchi,et al. J Clin Oncol. 2011,29(33),4410-4416.)。
以上のことからSMILE療法は、進行期のNK細胞リンパ腫の治療法として最も推奨されています。
公開日:
最終更新日:
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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「NK細胞リンパ腫」の原因やなりやすい人の特徴には、何がありますか?
EBウイルスが発症に関連します。日本の患者さんの年齢中央値は58歳で、東アジアの方に多く発症します。
NK細胞リンパ腫が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
血液内科の受診が望ましいですが、近隣に血液内科のクリニックがない場合は内科受診でもよいでしょう。
NK細胞リンパ腫のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
NK細胞リンパ腫の治療方法として、ステージごとにそれぞれどのようなものがありますか?
鼻腔周辺のステージⅡ期まででは放射線+2/3DeVIC療法、ステージⅢ期以上ではSMILE療法2〜6コースがあります。
NK細胞リンパ腫のステージ別の余命は、適切に治療した場合、それぞれどのくらいですか?
鼻腔周辺のステージⅡ期までの5年全生存率は70%、ステージⅢ期以上の3年全生存率は50%と報告されています。
NK細胞リンパ腫にはどのような症状がありますか?
鼻閉や鼻汁などの鼻の症状、咽頭痛などののどの症状、開眼困難、視覚障害などの目の症状などがあります。
NK細胞リンパ腫は、20代など若年でもかかりますか?
20代など若年でも発症の可能性はあります。
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