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腱鞘炎になった場合、どれくらいの期間安静にすべきでしょうか?
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
3~6週間は安静にしましょう。 やむを得ず手や指を使う際は、テーピングなどで患部への負担を抑えましょう。
解説
基本的に腱鞘炎の治療では、手や指を動かさず安静を保つことが重要です。ただし、あまり長期間にわたって動きを制限し続けると、腱や筋肉が固くなって手や指の動かせる範囲が狭くなってしまい、場合によってはリハビリでも改善することが難しくなります。ある程度症状が改善したら、無理のない範囲で手や指を動かすようにしましょう。具体的には、安静に過ごす期間は3〜6週間程度にとどめ、その後は痛みの生じやすい動きだけ避けるように生活を調整するとよいでしょう。
なお、痛みがある状態でどうしても手や指を使わなくてはならない時は、テーピングなどで患部への負担を軽減することが重要です。
症状がどれくらいの期間でどれだけ改善するかは、人によっても異なります。安静にしていても症状の改善が見られない時は、一度整形外科で相談しましょう。
関連する病気と症状
(参考文献)
ほかの腱鞘炎の質問
腱鞘炎とはどのような病気ですか?
手の使い過ぎにより腱鞘や腱そのものが炎症を起こし、指や手首に痛みを感じる病気です。
腱鞘炎にはどのような人がなりやすいですか? 原因はありますか?
日常的に手や指をよく使う習慣がある人がなりやすいです。また、更年期や妊娠中の女性もなりやすい傾向にあります。
腱鞘炎を放置するとどうなりますか?
痛みを避けるために指をあまり動かさなくなると、関節が固まって動かしにくくなることがあります。
腱鞘炎ではどのような症状が見られますか?
指の付け根に痛みや腫れを生じたり、指の曲げ伸ばしの際に引っ掛かったりします。
腱鞘炎と症状が似ている他の病気はありますか?
骨折や細菌感染症、関節症、リウマチなどの関節炎と症状が似ていることがあります。
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