重症筋無力症での寿命はどのくらいですか?
発症後早くから治療を行えば、重症筋無力症が原因で死亡することはほとんどありません。
重症筋無力症の患者さんの予後(病気や治療の経過・結末についての見通し)は、比較的良好です。
病気の原因である自己抗体の測定が多くの施設で可能となったこと、免疫療法という治療法が普及したことから、重症筋無力症が早めに診断され、適切な治療がされるようになりました。
そのため、重症筋無力症に関連する死亡の割合は2%以下であり、重症筋無力症が原因で死亡することはほとんどありません。
病気の経過をよくするために、目の症状や手足の筋力の低下など、重症筋無力症が疑われる症状があらわれた場合には、早めに脳神経内科を受診し、適切に治療を継続することが大切です。
公開日:
最終更新日:
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
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「重症筋無力症」とはどのような病気ですか?
重症筋無力症とは、神経から筋肉への情報伝達が障害され、全身の筋力低下が生じる病気です。
重症筋無力症の原因は何がありますか?
免疫機能の異常により、筋肉と神経の情報伝達を阻害する抗体が体内で生産されることで起こります。
重症筋無力症ではどのような症状がありますか?
まぶたが垂れ下がる、ものが二重に見える、手足の筋力の低下、疲れやすくなるといった症状が起こります。
重症筋無力症には初期症状はありますか?
初期症状として、まぶたが垂れ下がったり、ものが二重に見えたりすることがあります。
重症筋無力症の場合、主にどのような治療をしますか?
神経から伝わる信号を強化するコリンエステラーゼ薬や、免疫機能を抑えるステロイド、免疫抑制剤を投与します。
重症筋無力症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
重症筋無力症が疑われる場合には、脳神経内科を受診しましょう。
重症筋無力症のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
重症筋無力症でやってはいけないことはありますか?
はい。特定の薬剤の使用、過労、ストレス、生ワクチンの接種、感染症、妊娠や手術、アルコールには注意が必要です。
重症筋無力症の原因はストレスですか?
ストレスは重症筋無力症を発症する原因ではありませんが、急激な症状悪化を引き起こすため注意が必要です。
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