笑うと鎖骨が痛い場合の原因はなんですか?
胸鎖関節や筋肉の炎症、神経圧迫などが原因となります。
笑う動作は胸郭を拡張させ、肩や鎖骨周辺の筋肉を動かすため、この部位に問題があると痛みが誘発されることがあります。
よくある原因は胸鎖関節(鎖骨と胸骨をつなぐ関節)の炎症です。
この関節は日常的に使用されるため、加齢や使いすぎによる変形性関節症を起こしやすく、笑った際の動きで痛みが生じることがあります。
また、鎖骨周辺の筋肉(特に胸鎖乳突筋、大胸筋、小胸筋など)の過緊張や微小損傷も原因となります。
長時間のデスクワークやスマートフォン使用による不良姿勢が、これらの筋肉に負担をかけ、笑うなどの急な動作で痛みとして現れます。
さらに、胸郭出口症候群と呼ばれる状態では、鎖骨と第一肋骨の間の狭いスペースで神経や血管が圧迫され、笑ったときの胸郭拡張によって症状が悪化することがあります。
痛みが持続する場合や強い場合、他の症状(腕のしびれや脱力など)を伴う場合は、整形外科による評価を受けることをおすすめします。
診断には身体診察に加え、必要に応じてX線やCT、MRI検査が行われます。
まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
(参考文献)
井樋 栄二,津村 弘,田中 栄,髙木 理彰,松田 秀一.標準整形外科学 第15版.2023年,医学書院.
https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/110592
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