鎖骨の痛みがある
という症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2023/07/28
「鎖骨の痛みがある」がどの病気に関連するかAIでチェックする
鎖骨の痛みがあるという症状について「ユビー」でわかること
※コロナの症状を確認したい方はコロナ症状チェックから
「鎖骨の痛みがある」はどんな症状ですか?
鎖骨の痛みがあるとは
「鎖骨の痛みがある」に関連する主の病気には、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)などがあります。
「鎖骨の痛みがある」に関連する症状はありますか?
「鎖骨の痛みがある」のQ&A
- A.
症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるとセルフチェックができます。
解説鎖骨が痛い場合、以下のような特徴が参考になります。
腕を動かしたときの痛み
- 腕を上げる、前に伸ばす、回す動作で痛みが出る
日常動作での痛み
- 寝返りを打つときに痛む
- 着替えの際に痛む
- 物を持ち上げるときに痛む
触診での痛み
- 鎖骨を軽く押すと痛む
- 周囲の筋肉が張っている
- 腫れや変形がある
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、鎖骨の痛みの緊急度や関連する病気をチェックすることができます。ぜひご活用ください。
ただし、これらは参考程度の確認であり、特に怪我のあとの強い痛みや、腕が上がらないほどの痛み、2週間以上続く痛み、日常生活に支障がある痛みの場合は、必ず医療機関を受診しましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る織田弘美.整形外科外来勤務ハンドブック. 南江堂,2007.
井樋 栄二ほか. 標準整形外科学 第14版. 医学書院. 2020
O. A. van der Meijden, et al. J Shoulder Elbow Surg. 2012, 21(3), 423-429. - A.
鎖骨やその周辺になんらかの痛みが生じている状態を指します。原因によってさまざまな痛みの感じ方があります。
解説「鎖骨が痛い」とは、鎖骨やその周辺部位に痛みが生じている状態を指します。年齢や発症原因によって痛み方はさまざまです。
例えば、怪我による痛みの場合は、鋭い痛みや押すと痛む症状が特徴的です。
使いすぎによる痛みの場合は、動かすとジンジンと痛んだり、慢性的な痛みを感じたりします。
神経の圧迫による痛みの場合は、しびれや違和感を伴い、腕や首を動かすと症状が強くなります。
痛みの性質は、鈍痛や締め付けられるような痛み、突発的な痛みなどさまざまで、日常生活での動作によって症状が変化することも特徴です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る織田弘美.整形外科外来勤務ハンドブック. 南江堂,2007.
井樋 栄二ほか. 標準整形外科学 第14版. 医学書院. 2020
O. A. van der Meijden, et al. J Shoulder Elbow Surg. 2012, 21(3), 423-429. - A.
鎖骨の怪我や神経痛、肩の病気などの可能性が考えられます。
解説腕を上げると鎖骨に痛みを感じる場合、いくつかの原因が考えられます。どういった状況でどのような痛みを感じるのか、痛みを感じる場所、他の症状の有無などによって考えられる原因は異なります。
以下が考えられる主な原因です。1. 外傷(怪我など)
- 鎖骨骨折:転倒や衝突などにより、鎖骨が折れている可能性があります。痛みや腫れを生じます。見た目の変形や腕を動かせないなどの症状が出ることもあります。
- 打撲や捻挫:鎖骨周辺を強くぶつけた場合、打撲による痛みが生じることがあります。腫れや内出血を伴うこともあります。
- 肩鎖関節脱臼:肩と鎖骨をつなぐ関節(肩鎖関節)の脱臼や捻挫でも、鎖骨周辺に痛みが出ることがあります。肩の痛みや動かしにくさ、鎖骨の外側の端が浮いて見えることもあります。
2. 神経系の問題
- 頸椎の問題:首の骨(頸椎)の加齢性の変形やヘルニアなどが原因で神経が圧迫されると、鎖骨周辺に痛みやしびれが出ることがあります。首を動かした際に痛みが強まる、肩こりがつらい方でこの可能性があります。
- 胸郭出口症候群:首から腕へ向かう神経や血管が、鎖骨と肋骨の間などの部位で圧迫されることで、腕や肩、鎖骨周辺に痛みやしびれ、だるさなどを引き起こす病気です。腕を上げていると症状が強まる場合が多いです。
3. 肩関節の問題
- 肩関節周囲炎(五十肩):肩関節の周りの組織が炎症を起こし、関節の動きが悪くなる状態です。腕を上げる動作が制限され、痛みが出ます。痛みが鎖骨周りに及ぶこともあります。
- 腱板損傷:肩を動かす重要な腱(腱板)が損傷している場合、腕を上げる際に痛みが出ます。
4.その他
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会.胸郭出口症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html(参照 2025-05-06)
仲川 喜之.肩鎖関節脱臼.一般社団法人 日本整形外傷学会,https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip16.html(参照 2025-05-06)
森田晃造.鎖骨骨折.一般社団法人 日本整形外傷学会,https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip03.html(参照 2025-05-06) - A.
気管、甲状腺、リンパ節などが集まっているため、腫れや圧迫感・息苦しさの原因は多岐にわたります。
解説鎖骨と鎖骨の間には気管、甲状腺、リンパ節などが集まっているため、腫れや圧迫感・息苦しさの原因は多岐にわたります。
考えられる主な病気としては、以下のようなものがあります。1. 甲状腺の病気
- 甲状腺の腫れ:バセドウ病や橋本病などでは、甲状腺が腫れることで、首の付け根が腫れて見えたり、圧迫感を感じたりすることがあります。
- 甲状腺の炎症:亜急性甲状腺炎などでは、ウイルス感染などが原因で甲状腺に炎症が起こり、腫れや痛み、発熱などを伴います。圧迫感を感じることもあります。
- 甲状腺がん:しこりが大きくなると、腫れや圧迫感、声のかすれ、飲み込みにくさ、息苦しさなどを感じることがあります。
2. リンパ節の病気
- リンパ節炎:細菌やウイルスの感染により、首や鎖骨上のリンパ節が腫れて痛むことがあります。
- 悪性リンパ腫やがんの転移:他の部位のがんがリンパ節に転移したり、リンパ自体のがん(悪性リンパ腫)によって、リンパ節が腫れたりすることがあります。進行すると圧迫症状が出ることがあります。
3. 縦隔の病気
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会.胸郭出口症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html(参照 2025-05-06)
日本整形外科学会.頚椎症性神経根症.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/cervical_radiculopathy.html(参照 2025-05-06)
上田茂雄.頚椎椎間板ヘルニア.日本脊髄外科学会,https://www.neurospine.jp/original24.html(参照 2025-05-06)
日本循環器学会ほか.“急性冠症候群ガイドライン(2018 年改訂版)”..https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2018/11/JCS2018_kimura.pdf,(参照 2025-05-06).
日本呼吸器学会.“呼吸器の病気 G. 胸膜疾患 気胸”..http://www.jrs.or.jp/file/disease_g04.pdf,(参照 2025-05-06).
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会.“耳鼻咽喉科・頭頸部外科が扱う代表的な病気”..https://www.jibika.or.jp/modules/disease/index.php?content_id=26,(参照 2025-05-06).
日本内分泌学会.“甲状腺”..https://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=7,(参照 2025-05-06). - A.
痛みの有無やその程度によって異なります。肩鎖関節脱臼や胸鎖関節炎といった病気の可能性があります。
解説鎖骨の出っ張りが左右で違う場合、痛みの有無や程度によって、考えられる病気の可能性が異なります。
1. 外傷(怪我など)
通常は鎖骨の痛みを伴います。
- 鎖骨骨折:転倒や衝突などにより、鎖骨が折れている可能性があります。痛みや腫れを生じるのが一般的ですが、軽いひびですんでいる場合は、症状が軽く目立たない場合があります。
- 打撲:鎖骨周辺を強くぶつけた場合、打撲による痛みが生じることがあります。腫れや内出血を伴うことがあります。
- 肩鎖関節脱臼:肩と鎖骨をつなぐ関節(肩鎖関節)の脱臼や捻挫でも、鎖骨周辺に痛みが出ることがあります。鎖骨の外側の端が浮いて、左右差があるように見えることがあります。
2. その他
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会.胸郭出口症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html(参照 2025-05-06)
仲川 喜之.肩鎖関節脱臼.一般社団法人 日本整形外傷学会,https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip16.html(参照 2025-05-06)
森田晃造.鎖骨骨折.一般社団法人 日本整形外傷学会,https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip03.html(参照 2025-05-06) - A.
息を吸うと鎖骨やそのまわりの筋肉、肺や肋骨が動くため、それらの部位に原因がある可能性があります。
解説息を吸うと鎖骨やそのまわりの筋肉、肺や肋骨が動くため、それらの部位に原因がある可能性があります。
1. 筋肉や骨の問題
- 筋肉痛:鎖骨周辺には首や肩、胸の筋肉が付着しています。なんらかの負荷のかかる動作(急に動いた、重いものを持ったなど)や、動作時の姿勢の悪さなどがきっかけで、軽い肉離れを起こすことがあります。
- 鎖骨骨折:転倒や衝突などにより、鎖骨が折れている可能性があります。痛みや腫れを生じますが、ひびですんでいる場合などは症状が目立たないことがあります。
- 肋骨骨折:鎖骨の下あたりを、直接ぶつけることで生じる可能性があります。深呼吸や腕を動かす動作で痛みが増します。
2. 肺の問題
3. 首の問題
- 頚椎(首の骨)の病気(例:頚椎椎間板ヘルニア、変形性頚椎症)により神経が圧迫され、首から肩、腕、鎖骨あたりに痛みやしびれが出ることがあります。呼吸の際の動きにより、症状が引き起こされる方がいます。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会.胸郭出口症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html(参照 2025-05-06)
日本整形外科学会.頚椎症性神経根症.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/cervical_radiculopathy.html(参照 2025-05-06)
上田茂雄.頚椎椎間板ヘルニア.日本脊髄外科学会,https://www.neurospine.jp/original24.html(参照 2025-05-06)
日本循環器学会ほか.“急性冠症候群ガイドライン(2018 年改訂版)”..https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2018/11/JCS2018_kimura.pdf,(参照 2025-05-06).
日本呼吸器学会.“呼吸器の病気 G. 胸膜疾患 気胸”..http://www.jrs.or.jp/file/disease_g04.pdf,(参照 2025-05-06). - A.
筋肉や神経の問題が多いですが、骨折の可能性も否定はできません。
解説鎖骨に瞬間的に痛みを感じる場合、いくつかの病気が原因として考えられます。
どういった状況で、どのような痛みを感じるのか、痛みの頻度は多いのか少ないのか、などによって考えられる病気が異なります。1.筋肉の問題
- 筋肉の瞬間的な痛みや軽い肉離れ: 鎖骨周辺には首や肩、胸の筋肉が付着しています。なんらかの負荷のかかる動作(急に動いた、重いものを持ったなど)や、動作時の姿勢の悪さなどがきっかけで、これらの筋肉が瞬間的に強く収縮したり、軽い肉離れを起こしたりして瞬間的な痛みを感じることがあります。
2.神経の問題
- 神経の圧迫や刺激:鎖骨の近くには、腕や肩へ行く神経が通っています。首の神経に負担がかかる病気(頚椎症や椎間板ヘルニアなど)があると、姿勢の悪さや、特定の動きによって、瞬間的な痛みを感じることがあります。これはしびれとして感じる場合や、鎖骨だけではなく、腕や手にも症状を感じる場合があります。
3.骨や関節の問題
- 肩鎖関節の軽い捻挫など:鎖骨と肩をつなぐ肩鎖関節は、動きによっては瞬間的な負荷がかかり、軽い捻挫のような状態になる可能性があります。強い衝撃がかかると肩鎖関節脱臼といって靭帯が損傷して不安定になり、痛みが長期間続く場合があります。
- 鎖骨骨折:転倒などの怪我によって鎖骨に大きな負担がかかると、鎖骨骨折を起こすことがあります。通常は強い痛みや腫れを生じますが、小さなひびですんでいる場合には、軽微な症状しかみられない場合があります。動かし続けている間に状況が悪化する場合があり、注意が必要です。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会.胸郭出口症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html(参照 2025-05-06)
仲川 喜之.肩鎖関節脱臼.一般社団法人 日本整形外傷学会,https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip16.html(参照 2025-05-06)
森田晃造.鎖骨骨折.一般社団法人 日本整形外傷学会,https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip03.html(参照 2025-05-06) - A.
怪我や、炎症を引き起こす病気が主な原因として考えられます。
解説鎖骨に痛みと腫れを感じる場合、主な原因として怪我や炎症を起こす病気が考えられます。
1.外傷(怪我など)
- 鎖骨骨折:転倒や衝突などにより、鎖骨が折れている可能性があります。痛みや腫れを生じます。見た目の変形や腕を動かせないなどの症状が出ることもあります。
- 打撲:鎖骨周辺を強くぶつけた場合、打撲による痛みが生じることがあります。腫れや内出血を伴うこともあります。
- 肩鎖関節脱臼:肩と鎖骨をつなぐ関節(肩鎖関節)の脱臼や捻挫でも、鎖骨周辺に痛みが出ることがあります。肩の痛みや動かしにくさ、鎖骨の外側の端が浮いて見えることもあります。
2.その他
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会.胸郭出口症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html(参照 2025-05-06)
日本整形外科学会.頚椎症性神経根症.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/cervical_radiculopathy.html(参照 2025-05-06)
上田茂雄.頚椎椎間板ヘルニア.日本脊髄外科学会,https://www.neurospine.jp/original24.html(参照 2025-05-06)
日本循環器学会ほか.“急性冠症候群ガイドライン(2018 年改訂版)”..https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2018/11/JCS2018_kimura.pdf,(参照 2025-05-06).
日本呼吸器学会.“呼吸器の病気 G. 胸膜疾患 気胸”..http://www.jrs.or.jp/file/disease_g04.pdf,(参照 2025-05-06). - A.
胸鎖関節の炎症、骨折や腫瘍といった可能性があります。
解説鎖骨が片方だけ出ているような左右差が感じられる場合、いくつかの病気の可能性があります。痛みの有無や程度、伴う症状によって、考えられる病気が異なります。
1. 外傷(怪我など)
- 鎖骨骨折:転倒や衝突などにより、鎖骨が折れている可能性があります。痛みや腫れを生じます。見た目の変形や腕を動かせないなどの症状が出ることもあります。
- 打撲:鎖骨周辺を強くぶつけた場合、打撲による痛みが生じることがあります。腫れや内出血を伴うこともあります。
2.関節の炎症
- リウマチ性疾患:関節リウマチなどによる炎症が、胸鎖関節(鎖骨の内側の端にある関節)に生じて、痛みや腫れを引き起こすことがあります。
3. その他
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会.胸郭出口症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html(参照 2025-05-06)
仲川 喜之.肩鎖関節脱臼.一般社団法人 日本整形外傷学会,https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip16.html(参照 2025-05-06)
森田晃造.鎖骨骨折.一般社団法人 日本整形外傷学会,https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip03.html(参照 2025-05-06) - A.
首から始まり、鎖骨の上や肩、胸の上部分の皮膚感覚を担う神経です。
解説鎖骨上神経とは、首から始まり、鎖骨の上や肩、胸の上部分の皮膚感覚を担う神経です。
この神経は、運動機能とは関係しないため、感覚のみを伝える感覚神経に分類されます。
鎖骨のすぐ近くを走るという特徴から、鎖骨が骨折して骨が大きくずれる際に傷つく可能性があります。
また、骨折のために鎖骨の手術が必要になった際にも、同様に傷つく可能性があります。
首から始まる神経でもあるため、首の手術や怪我でも傷つく可能性があります。
このように神経が傷ついてしまった場合は、関係する領域のしびれや感覚鈍麻が起こることがあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会.胸郭出口症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html(参照 2025-05-06)
仲川 喜之.肩鎖関節脱臼.一般社団法人 日本整形外傷学会,https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip16.html(参照 2025-05-06)
森田晃造.鎖骨骨折.一般社団法人 日本整形外傷学会,https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip03.html(参照 2025-05-06) - A.
一般的には、首の病気などの神経の問題が考えられます。伴う症状によっては脳の病気の可能性もあります。
解説鎖骨の痛みとともに、腕や手指のしびれがある場合、神経の病気が関係していると考えられます。
一般的な原因として、以下のような病気があります。- 頸椎の問題:首の骨(頸椎)の加齢性の変形やヘルニアなどが原因で神経が圧迫されると、鎖骨周辺に痛みやしびれが出ることがあります。首を動かした際に痛みが強まる、肩こりがつらい方でこの可能性があります。
- 胸郭出口症候群:首から腕へ向かう神経や血管が、鎖骨と肋骨の間などの部位で圧迫されることで、腕や肩、鎖骨周辺に痛みやしびれ、だるさなどを引き起こす病気です。腕を上げていると症状が強まる場合が多いです。
ただし、明らかな腕や指の動かしにくさや、同じ側の足のしびれも同時に始まった場合では、脳の病気の可能性も否定はできません。
特に、意識がはっきりしない、しゃべりにくいなどの症状もみられる場合では、より脳の病気の可能性が高く、早急な病院の受診を必要とします。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会.胸郭出口症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html(参照 2025-05-06)
仲川 喜之.肩鎖関節脱臼.一般社団法人 日本整形外傷学会,https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip16.html(参照 2025-05-06)
森田晃造.鎖骨骨折.一般社団法人 日本整形外傷学会,https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip03.html(参照 2025-05-06) - A.
風邪などの他の症状があれば、リンパが原因である可能性はあります。他の病気が原因の場合もあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る首から鎖骨にかけての痛みについては、リンパが原因である可能性はあります。ただし、それが唯一の原因というわけではありません。
リンパ節の腫れが原因の場合
風邪などのウイルス感染症や耳の病気などにより、首の周りにあるリンパ節が腫れて痛むことがあります。
リンパ節は免疫機能に関わっており、細菌やウイルスと戦う際に腫れることがあるためです。
首から鎖骨にかけてはリンパ節が多くあり、腫れて痛みを感じることがあります。ほかに考えられる原因
- A.
息苦しさがある場合、心臓や肺などの緊急性の高い病気の可能性もあります。
解説鎖骨の下が痛み息苦しさを感じる場合、緊急性の高い病気である可能性があります。痛みの性質、伴う症状、痛みが始まった状況などによって疑われる病気は異なります。
1. 内臓の問題
- 狭心症・心筋梗塞:心臓への血流が悪くなることで起こる病気です。胸全体が締め付けられるような痛みが出ることが多いですが、左肩や顎、鎖骨の下あたりに痛みが放散することもあります。冷や汗や息切れ、吐き気などを伴う場合は、すぐに医療機関を受診してください。
- 気胸:肺に穴が開き、空気が漏れる状態で、突然の胸痛や息苦しさが起こります。
- 胸膜炎:胸膜という肺を覆う膜が炎症を起こし、深呼吸や咳で痛みが強くなることがあります。
2. 骨の問題
- 肋骨骨折:鎖骨の下あたりを、直接ぶつけることで生じる可能性があります。深呼吸や腕を動かす動作で痛みが増します。
3. 神経の問題
- 頚椎椎間板ヘルニア:首の骨の間にあるクッションである椎間板が押し出されて、肩や腕、鎖骨周辺に痛みやしびれが出ることがあります。重症例では強い症状を引き起こすことがあり、息苦しさに近いものを感じる方もいます。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会.胸郭出口症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html(参照 2025-05-06)
日本整形外科学会.頚椎症性神経根症.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/cervical_radiculopathy.html(参照 2025-05-06)
上田茂雄.頚椎椎間板ヘルニア.日本脊髄外科学会,https://www.neurospine.jp/original24.html(参照 2025-05-06)
日本循環器学会ほか.“急性冠症候群ガイドライン(2018 年改訂版)”..https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2018/11/JCS2018_kimura.pdf,(参照 2025-05-06).
日本呼吸器学会.“呼吸器の病気 G. 胸膜疾患 気胸”..http://www.jrs.or.jp/file/disease_g04.pdf,(参照 2025-05-06). - A.
首の病気や肩こりといった一般的な病気から、肺の病気のようなまれなものまでさまざまです。
解説鎖骨の上あたりが痛む場合、いくつかの原因が考えられます。考えられる主な原因としては、以下のようなものがあります。
1.筋肉や骨の問題
- 肩こり:首や肩周りの筋肉が緊張し、痛みを感じます。胸鎖乳突筋と言って、鎖骨の上につながる筋肉がこって痛みを生じることも多いです。特にデスクワークなどで長時間同じ姿勢をとっている方に多いとされます。
- 鎖骨骨折:転倒や衝突などにより、鎖骨が折れている可能性があります。通常強い痛みや腫れを生じますが、ひびで済んでいる場合などは症状が目立たないことがあります。
2.神経の問題
- 胸郭出口症候群:首から腕へ向かう神経や血管が、鎖骨周辺で圧迫されることで痛みやしびれが生じることがあります。腕を上げる動作などで症状が悪化することがあります。
- 頚椎の問題:変形性頚椎症や椎間板ヘルニアなどが原因で、神経が圧迫されて鎖骨周辺に痛みが出ることがあります。首の痛みや手のしびれを伴うこともあります。
3.リンパ節の腫れ
- 風邪などのウイルス感染症や耳の病気などにより、首や鎖骨の上のリンパ節が腫れて、押すと痛むことがあります。首から鎖骨にかけてはリンパ節が多くあります。
4.内臓の問題(まれな場合)
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会.胸郭出口症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html(参照 2025-05-06)
仲川 喜之.肩鎖関節脱臼.一般社団法人 日本整形外傷学会,https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip16.html(参照 2025-05-06)
森田晃造.鎖骨骨折.一般社団法人 日本整形外傷学会,https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip03.html(参照 2025-05-06) - A.
骨折や肩鎖関節脱臼などの怪我や、胸鎖関節炎などのリウマチ性疾患などが原因として考えられます。
解説鎖骨の出っ張りが片方だけ痛い場合、いくつかの病気の可能性があります。どういった状況で痛みが始まったか、痛みを感じる場所や他の症状の有無などによって考えられる原因は異なります。
以下が考えられる主な原因です。1. 外傷(怪我など)
- 鎖骨骨折:転倒や衝突などにより、鎖骨が折れている可能性があります。痛みや腫れを生じるのが一般的ですが、軽いヒビで済んでいる場合は症状が軽く、目立たない場合があります。
- 打撲: 鎖骨周辺を強くぶつけた場合、打撲による痛みが生じることがあります。腫れや内出血を伴うことがあります。
- 肩鎖関節脱臼:肩と鎖骨をつなぐ関節(肩鎖関節)の脱臼や捻挫でも、鎖骨周辺に痛みが出ることがあります。鎖骨の外側の端が浮いて、左右差があるように見えることがあります。
2. その他
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会.胸郭出口症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html(参照 2025-05-06)
仲川 喜之.肩鎖関節脱臼.一般社団法人 日本整形外傷学会,https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip16.html(参照 2025-05-06)
森田晃造.鎖骨骨折.一般社団法人 日本整形外傷学会,https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip03.html(参照 2025-05-06) - A.
鎖骨のくぼみを押すと痛みを感じる場合、怪我や神経痛などいくつかの原因が考えられます。
解説鎖骨のくぼみを押すと痛みを感じる場合、いくつかの原因が考えられます。痛みの性質や痛みを感じる場所、他の症状の有無などによって、考えられる原因は異なります。
以下が考えられる主な原因です。1. 外傷(怪我など)
- 鎖骨骨折: 転倒や衝突などにより、鎖骨が折れている可能性があります。痛みや腫れを生じます。見た目の変形や腕を動かせないなどの症状が出ることもあります。
- 打撲:鎖骨周辺を強くぶつけた場合、打撲による痛みが生じることがあります。腫れや内出血を伴うこともあります。
- 肩鎖関節脱臼:肩と鎖骨をつなぐ関節(肩鎖関節)の脱臼や捻挫でも、鎖骨周辺に痛みが出ることがあります。肩の痛みや動かしにくさ、鎖骨の外側の端が浮いて見えることもあります。
2. 神経系の問題
- 頸椎の問題:首の骨(頸椎)の加齢性の変形やヘルニアなどが原因で神経が圧迫されると、鎖骨周辺に痛みやしびれが出ることがあります。首を動かした際に痛みが強まる、肩こりがつらい方でこの可能性があります。
- 胸郭出口症候群:首から腕へ向かう神経や血管が、鎖骨と肋骨の間などの部位で圧迫されることで、腕や肩、鎖骨周辺に痛みやしびれ、だるさなどを引き起こす病気です。腕を上げていると症状が強まる場合が多いです。
3. その他
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会.胸郭出口症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html(参照 2025-05-06)
仲川 喜之.肩鎖関節脱臼.一般社団法人 日本整形外傷学会,https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip16.html(参照 2025-05-06)
森田晃造.鎖骨骨折.一般社団法人 日本整形外傷学会,https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip03.html(参照 2025-05-06) - A.
筋肉や神経の問題といった一般的なものから、心臓や肺の病気のような緊急性の高い原因までさまざまです。
解説鎖骨の下が痛む場合、さまざまな原因が考えられます。痛みが始まった状況、痛みの性質や伴う症状などによって考えられる病気は異なります。
1. 筋肉や骨の問題
- 筋肉痛: 胸の筋肉(大胸筋など)や、肩周りの筋肉を酷使した際に生じます。スポーツや重い物を持ったことによる負担、悪い姿勢などが原因で痛みが出ることがあります。
- 肋骨骨折: 鎖骨の下あたりを、直接ぶつけることで生じる可能性があります。深呼吸や腕を動かす動作で痛みが増します。
- 肩関節周囲炎(五十肩): 肩関節の炎症ですが、痛みが鎖骨の下あたりまで放散することがあります。
2. 神経の問題
- 変形性頚椎症: 首の骨のまわりの加齢に伴う変形により神経が圧迫され、肩や腕、鎖骨周辺に痛みやしびれが出ることがあります。
- 胸郭出口症候群: 鎖骨とそのまわりの構造物との間で、神経や血管が圧迫されることで、腕や肩、胸部に痛みやしびれが出ます。腕を上げる動作で症状が悪化することがあります。
3. 内臓の問題
- 狭心症・心筋梗塞: 心臓への血流が悪くなることで起こる病気です。胸全体が締め付けられるような痛みが出ることが多いですが、左肩や顎、鎖骨の下あたりに痛みが放散することもあります。冷や汗や息切れ、吐き気などを伴う場合は、すぐに医療機関を受診してください。
- 気胸: 肺に穴が開き空気が漏れる状態で、突然の胸痛や息苦しさが起こります。
- 胸膜炎: 胸膜という肺を覆う膜が炎症を起こし、深呼吸や咳で痛みが強くなることがあります。
4. 皮膚の問題
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本整形外科学会.胸郭出口症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html(参照 2025-05-06)
日本整形外科学会.頚椎症性神経根症.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/cervical_radiculopathy.html(参照 2025-05-06)
上田茂雄.頚椎椎間板ヘルニア.日本脊髄外科学会,https://www.neurospine.jp/original24.html(参照 2025-05-06)
日本循環器学会ほか.“急性冠症候群ガイドライン(2018 年改訂版)”..https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2018/11/JCS2018_kimura.pdf,(参照 2025-05-06).
日本呼吸器学会.“呼吸器の病気 G. 胸膜疾患 気胸”..http://www.jrs.or.jp/file/disease_g04.pdf,(参照 2025-05-06). - A.
肩関節周囲炎、腱板損傷、インピンジメント症候群、肩鎖関節脱臼、肩鎖関節炎などが痛みの主な原因です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る肩から鎖骨にかけての痛みは、さまざまな疾患が原因となりえます。
肩関節周囲炎(五十肩)は50歳以降の方に多くみられ、肩関節の可動域制限とともに鎖骨周辺にも痛みが広がります。
痛みの強さは時期により変化し、特に夜間や寒冷時に悪化することが多いです。
腱板損傷は、肩の安定性を担う筋肉群(腱板)の腱が損傷する状態で、年齢や使いすぎによる慢性的な変性、または外傷で発生します。
特に肩を上げる動作で痛みが増強し、鎖骨外側にまで痛みが放散することがあります。
インピンジメント症候群は、肩峰(肩甲骨の一部)と上腕骨頭(上腕骨の一部)の間のスペースで腱が挟まれる状態で、オーバーヘッドの動作(テニスのサーブなど)を繰り返す方に多くみられます。
肩鎖関節脱臼は、転倒などの外傷で発生し、鎖骨外側が突出して見える特徴があります。肩鎖関節炎は関節の炎症です。
これらの症状が持続する場合は、整形外科での診察が推奨されます。 - A.
胸郭出口症候群、関節炎、筋膜炎、気胸、肺尖部腫瘍などが鎖骨奥の痛みの原因として考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る鎖骨の奥(深部)に痛みを感じる場合、複数の病態が考えられます。
胸郭出口症候群は、鎖骨と第一肋骨の間にある狭いスペースで、神経(腕神経叢)や血管が圧迫される状態です。手のしびれや脱力感を伴うことが多く、特に腕を上げると症状が悪化します。
骨髄炎は骨の感染症で、鎖骨に発生すると深部の持続的な痛みや発熱を引き起こします。比較的まれですが、免疫力低下状態や直接的な外傷後に発症することがあります。
筋膜炎、特に小胸筋や斜角筋の炎症も鎖骨奥の痛みとして感じられます。長時間のデスクワークや不良姿勢が原因となることが多いです。
より重篤な原因としては気胸(肺の一部が虚脱する状態)があり、突然の胸痛や呼吸困難を伴います。
肺尖部腫瘍(パンコースト腫瘍)は肺の上部にできる腫瘍で、初期症状として鎖骨奥の痛みを引き起こす可能性があります。
持続する痛み、呼吸困難、しびれなどの症状を伴う場合は、早急に医療機関を受診すべきです。 - A.
筋肉や腱の炎症、肋軟骨炎、関節炎、神経圧迫などがくしゃみ時の鎖骨痛の主な原因です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るくしゃみは胸郭に強い圧力がかかり、鎖骨が痛むことも多いです。一般的な原因は、鎖骨周辺の筋肉や腱の炎症です。
胸鎖乳突筋、斜角筋、小胸筋などが凝っていたり、炎症を起こしていると、くしゃみの際の急激な筋肉の動きで痛みが誘発されます。
肋軟骨炎は胸骨と肋骨をつなぐ軟骨部分の炎症で、くしゃみや咳、深呼吸で胸郭が動く際に痛みを生じます。
胸部前面の痛みとして感じられますが、鎖骨周辺にも放散することがあります。
胸鎖関節や肩鎖関節の関節炎も原因となり、特に変形性関節症がある方は、くしゃみの衝撃で関節に痛みが生じることがあります。
また、胸郭出口症候群のような神経圧迫状態では、くしゃみによる姿勢変化や筋肉の収縮で神経への圧迫が増し、鎖骨周辺の痛みやしびれを引き起こすことがあります。
痛みが強い、長期間続く、または徐々に悪化する場合は、整形外科医の診察を受けることをおすすめします。 - A.
寝る姿勢の問題、筋肉の緊張、関節炎、外傷、炎症性疾患などが原因となります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る朝起きたときに鎖骨に痛みを感じる場合、最も多いのは睡眠中の姿勢による問題です。
不適切な高さの枕や硬すぎるマットレスは、鎖骨周辺の筋肉や関節に負担をかけます。
デスクワークや姿勢不良による筋肉の過緊張も主要な原因となりえます。
日中の疲労が蓄積し、安静にしている夜間に炎症反応が進行して、朝に痛みとして現れることがあります。
胸鎖関節や肩鎖関節の炎症や変形性関節炎でも、関節のこわばりが朝に最も強く現れることがあります。
過去の軽微な外傷の影響が、時間をおいて現れることもあります。
スポーツ活動などによる微小な損傷が蓄積し、休息中の修復過程で痛みとして感じられます。
痛みが数日以上続く場合や、日常生活に支障をきたす場合は、整形外科での診察を受けることをおすすめします。 - A.
筋肉の過緊張、筋膜の癒着、関節炎、神経の圧迫、外傷などが原因となります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る鎖骨周辺をマッサージした際に、痛みを感じる原因は多岐にわたります。
一般的なのは筋肉の過緊張です。長時間のデスクワークやスマートフォン使用による前傾姿勢、ストレスなどにより、胸鎖乳突筋、斜角筋、僧帽筋上部などの鎖骨周辺の筋肉が過度に緊張すると、触れた際に痛みを感じます。
筋膜の癒着も主要な原因です。筋膜とは筋肉を包む膜状組織で、運動不足や同じ姿勢の持続により癒着を起こし、マッサージ時に痛みとして感じられます。
また、胸鎖関節や肩鎖関節の関節炎も、マッサージ時の痛みを引き起こします。特に変形性関節症やリウマチ性関節炎の場合は、関節周辺の圧痛が特徴的です。
鎖骨下を通る神経(腕神経叢)の圧迫症状として、マッサージ時の痛みに加え、腕や手のしびれを伴うことがあります(胸郭出口症候群)。
さらに、以前の外傷(鎖骨骨折など)や微小骨折も痛みの原因となります。
マッサージ時の痛みが強く持続する場合や、日常生活に支障をきたす場合は、整形外科医の診察を受けることをおすすめします。 - A.
胸膜炎、肋間神経痛、筋や骨の痛み、肺の問題など、さまざまな病気が考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る息を吸う動作で、鎖骨上部に痛みを感じる場合、いくつかの病気を考慮する必要があります。
胸膜炎は肺を覆う胸膜の炎症で、呼吸時に胸膜同士が擦れることで鋭い痛みが生じます。
ウイルスや細菌感染、自己免疫疾患などが原因となり、深呼吸や咳をすると痛みが増強するのが特徴です。
肋間神経痛は肋骨の間を走る神経の炎症や圧迫で起こり、帯状疱疹後神経痛の場合は、特定の皮膚領域に沿った痛みが現れます。
胸鎖関節炎や肩鎖関節炎などの関節の病気も、呼吸に伴う胸郭の動きで痛みが誘発されることがあります。
鎖骨周辺の筋肉(特に斜角筋や胸鎖乳突筋)の緊張や損傷も呼吸時痛の原因となり、長時間のデスクワークや不良姿勢が関連していることがあります。
より重篤な原因としては気胸(肺の一部が虚脱した状態)や肺尖部腫瘍(パンコースト腫瘍)があります。
特に突然の強い痛み、呼吸困難、咳、発熱などを伴う場合は、早めに病院を受診しましょう。 - A.
筋肉のこり、リンパ節の腫脹、良性または悪性腫瘍など、さまざまな可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る鎖骨下のこりの原因は、多岐にわたります。
一般的なのは筋肉や筋膜のこり(緊張)で、長時間のデスクワークやスマホ使用、不良姿勢が原因となることが多いです。
また、鎖骨の下にはリンパ節があります。上気道感染症や全身性感染症への反応として、一時的に腫れることがありますが、通常は感染の治癒とともに縮小します。
しかし、原因不明のリンパ節腫大が数週間以上続く場合は注意が必要です。
良性腫瘍としては、例として脂肪腫、線維腫などがあります。これらは通常痛みを伴わず、ゆっくりと大きくなる傾向があります。
より注意すべきは、悪性リンパ腫や肺がん、乳がんなどの転移による鎖骨下リンパ節腫大です。
特に硬く、固定されており、徐々に大きくなるものは悪性の可能性を考慮すべきです。
診断には触診に加え、超音波検査、CT、MRIなどの画像診断、必要に応じて組織生検が行われます。
原因不明のこり、大きさの変化、痛みなどの症状を伴う場合は、早期に医療機関を受診することをおすすめします。 - A.
胸鎖関節や筋肉の炎症、神経圧迫などが原因となります。
解説笑う動作は胸郭を拡張させ、肩や鎖骨周辺の筋肉を動かすため、この部位に問題があると痛みが誘発されることがあります。
よくある原因は胸鎖関節(鎖骨と胸骨をつなぐ関節)の炎症です。
この関節は日常的に使用されるため、加齢や使いすぎによる変形性関節症を起こしやすく、笑った際の動きで痛みが生じることがあります。
また、鎖骨周辺の筋肉(特に胸鎖乳突筋、大胸筋、小胸筋など)の過緊張や微小損傷も原因となります。
長時間のデスクワークやスマートフォン使用による不良姿勢が、これらの筋肉に負担をかけ、笑うなどの急な動作で痛みとして現れます。
さらに、胸郭出口症候群と呼ばれる状態では、鎖骨と第一肋骨の間の狭いスペースで神経や血管が圧迫され、笑ったときの胸郭拡張によって症状が悪化することがあります。
痛みが持続する場合や強い場合、他の症状(腕のしびれや脱力など)を伴う場合は、整形外科による評価を受けることをおすすめします。
診断には身体診察に加え、必要に応じてX線やCT、MRI検査が行われます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る井樋 栄二,津村 弘,田中 栄,髙木 理彰,松田 秀一.標準整形外科学 第15版.2023年,医学書院.
https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/110592 - A.
市販の痛み止めや湿布を試しても改善しなければ、整形外科を受診してください。
解説鎖骨の腫れと肩こりは、筋肉の緊張や炎症が原因で発生することが多いです。
デスクワークや不良姿勢による筋肉の過度な緊張、ストレス、睡眠不足などが背景にあることが多いです。
初期対応として、市販の消炎鎮痛剤(ロキソニンやイブプロフェンなど)の内服や、冷湿布・温湿布の使用が有効です。
特に発症初期の炎症期には冷湿布、慢性期には温湿布が推奨されます。
また、軽いストレッチや姿勢の改善も症状緩和に役立ちます。
しかし、1週間程度これらの対処法を試しても症状が改善しない場合や、腫れが大きくなる場合、痛みが強くなる場合は、整形外科を受診すべきです。
整形外科では、問診と身体診察に加え、必要に応じてX線検査やMRI検査を行い、原因検索が行われます。
鎖骨の腫れには、単なる筋肉の緊張以外にも、鎖骨周辺のリンパ節腫脹や関節炎など、さまざまな原因が考えられるため、専門的な評価が重要です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る井樋 栄二,津村 弘,田中 栄,髙木 理彰,松田 秀一.標準整形外科学 第15版.2023年,医学書院.
日本整形外科学会.胸郭出口症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html(参照 2025-05-06) - A.
体型や骨格、皮下脂肪の分布、先天的要因などが鎖骨の目立ち方に影響します。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る体重が少なくても鎖骨が目立たない理由は、いくつか考えられます。
まず、人それぞれの骨格構造に個人差があり、鎖骨の形状や位置が異なります。鎖骨自体が小さい、あるいは胸郭に対して深い位置にある体質の方もいます。
また、体重が少なくても、鎖骨周辺に筋肉量が多い場合(特に僧帽筋や胸鎖乳突筋が発達している場合)は、鎖骨が目立ちにくくなります。
さらに、体脂肪率が低くても、脂肪の分布には個人差があり、鎖骨周辺に皮下脂肪がつきやすい方もいます。
体型によっても異なり、特に猫背や前傾姿勢では鎖骨が目立ちにくくなることがあります。
これらは通常、健康上の問題ではなく、単に体質や骨格の個人差によるものです。鎖骨が出ないからといって、体重減少を試みる必要はありません。 - A.
鎖骨が斜めになる原因は姿勢不良、筋肉の左右非対称、先天的要因、過去の骨折や外傷が原因となります。
解説鎖骨が斜めに見える主な原因としては、まず姿勢の問題が挙げられます。
特に、日常的に片側に重いバッグを持つ習慣や、デスクワークでの不均等な体重配分などが姿勢の左右差を生み、鎖骨の見え方に影響します。
また、脊柱側弯症があると肩の高さに左右差が生じ、結果的に鎖骨の位置にも影響が出ます。先天的な骨格の非対称性も原因となりえます。
過去の鎖骨骨折が、変形して癒合した場合も、変形して斜めに見えることがあります。
さらに、胸鎖関節や肩鎖関節の障害も、鎖骨の位置異常の原因になります。
多くの場合、軽度の非対称性は機能的な問題を引き起こさないため、治療は不要ですが、痛みや動作制限を伴う場合は整形外科医に相談しましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る井樋 栄二,津村 弘,田中 栄,髙木 理彰,松田 秀一.標準整形外科学 第15版.2023年,医学書院.
日本整形外科学会.胸郭出口症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html(参照 2025-05-06) - A.
鎖骨下筋は壁を使ったストレッチが効果的です。
解説鎖骨下筋(小胸筋)は肩甲骨から肋骨に付着する筋肉で、長時間のデスクワークやスマホ使用による前傾姿勢で緊張しやすい部位です。
壁を使ったストレッチは、自宅やオフィスでも手軽に行え、効果的にこの筋肉を伸ばすことができます。
具体的な方法としては、壁から腕の長さ分ほど離れて立ち、肩の高さで片腕を壁に当て、肘は90度に曲げます。
そこから上体をゆっくりと反対側に回転させることで、胸の前面から鎖骨下にかけての筋肉が伸びていくのを感じられます。
この姿勢を20〜30秒間保持し、両側3セットずつ行うのが理想的です。
また、壁の角を利用する方法も効果的です。壁の角に向かって立ち、両腕を壁に付け、ゆっくりと前に体重をかけていきます。
この時、胸が前に出て肩甲骨が引き寄せられる感覚を意識しましょう。
これらのストレッチは呼吸を止めずにゆっくり行い、心地よい伸びを感じる範囲で実施することが大切です。
痛みを感じる場合は無理せず、強度を下げてください。日常的に実施することで、姿勢改善や肩こり予防にも役立ちます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る井樋 栄二,津村 弘,田中 栄,髙木 理彰,松田 秀一.標準整形外科学 第15版.2023年,医学書院.
日本整形外科学会.胸郭出口症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html(参照 2025-05-06) - A.
鎖骨周辺のリンパ節痛は感染症、炎症性疾患、自己免疫疾患、がんなどが原因となります。
解説鎖骨周辺(鎖骨上窩・鎖骨下窩)のリンパ節が痛む主な原因として、上気道感染症や扁桃炎などの急性感染症が挙げられます。
これらの場合、体が感染と戦うために、リンパ節が腫れて痛みを伴うことがあります。
また、自己免疫疾患(リウマチ性疾患や膠原病など)でもリンパ節の腫脹や痛みが生じます。
さらに、悪性リンパ腫や転移性がんなどの悪性疾患でも、リンパ節の腫れが見られますが、初期段階では痛みを伴わないことが多いです。
リンパ節の腫れが2週間以上続く場合、夜間の発熱や体重減少を伴う場合、急速に大きくなる場合は、早めに医療機関を受診してください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る井樋 栄二,津村 弘,田中 栄,髙木 理彰,松田 秀一.標準整形外科学 第15版.2023年,医学書院.
Gupta A et al. Neck Masses: Clinico-Radio-Pathological Evaluation. Indian J Otolaryngol Head Neck Surg. 2022, 74, 6054-6058.
日本整形外科学会.胸郭出口症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html(参照 2025-05-06) - A.
鎖骨周辺の違和感は筋肉の緊張、姿勢不良、胸郭出口症候群などが原因となります。
解説鎖骨周辺の違和感や、気持ち悪さは複数の要因で生じます。
最も一般的なのは、長時間のデスクワークや、不適切な姿勢による筋肉の緊張です。特に肩こりが重症化すると、鎖骨周辺にまで不快感が広がることがあります。
また、鎖骨下を通る重要な血管や、神経に圧迫がかかる胸郭出口症候群も原因となります。
過去の外傷、関節炎も違和感の原因となりえます。まれに心臓や肺などの内臓疾患が関連痛として、鎖骨部に症状を現すこともあります。
長期間持続する違和感や痛みを伴う場合、息苦しさや腕のしびれなどの症状がある場合は、病院やクリニックで診察を受けることをおすすめします。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る井樋 栄二,津村 弘,田中 栄,髙木 理彰,松田 秀一.標準整形外科学 第15版.2023年,医学書院.
日本整形外科学会.胸郭出口症候群.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/thoracic_outlet_syndrome.html(参照 2025-05-06) - A.
まれですが、ストレスによる筋肉の緊張が鎖骨周辺の痛みを引き起こすことがあります。
解説ストレスは身体にさまざまな影響を与え、鎖骨周辺の痛みの原因となることがあります。精神的なストレスは筋肉の緊張を引き起こし、それが痛みにつながる可能性があります。
主なストレスの影響として、以下が挙げられます。直接的な影響
- 精神的ストレスによる筋肉の緊張
- 姿勢の悪化
- 呼吸パターンの変化による胸郭周囲の緊張
- 精神状態の悪化に伴う痛みへの感受性の増強
間接的な影響
- 睡眠の質の低下による筋肉の回復遅延
- 運動不足による筋力低下
- 疲労の蓄積による姿勢の崩れ
- 免疫の異常による体内の炎症の増加
これらの問題の改善には、適度な運動やストレッチ、十分な睡眠の確保が効果的です。また、ストレス解消法の実践も重要です。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るI. Timmers, et al. Neurosci Biobehav Rev. 2019,107,641-655.
J. Bodin, et al. Am J Epidemiol. 2018,187(2),206-213. - A.
怪我、関節の炎症、神経の圧迫など、さまざまな要因が考えられます
解説左鎖骨の痛みは、年齢や生活習慣、既往歴などによって原因が異なります。また、痛みの性質や発症のタイミングによっても考えられる原因は変わってきます。
主な原因として、以下が挙げられます:運動器の問題
- 怪我や打撲
- 関節の炎症
- スポーツや作業による使いすぎ
- 姿勢の悪さによる筋肉の緊張
- 長時間のデスクワークによる肩こり
神経の問題
- 胸郭出口症候群
- 頚椎の問題による神経の圧迫
- 腕神経叢の障害
内臓の問題
- 心臓の病気による関連痛
- 肺の病気による痛み
- 胸膜の炎症
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る織田弘美.整形外科外来勤務ハンドブック. 南江堂,2007.
井樋 栄二ほか. 標準整形外科学 第14版. 医学書院. 2020
O. A. van der Meijden, et al. J Shoulder Elbow Surg. 2012, 21(3), 423-429. - A.
年齢や原因によってさまざまな疾患が考えられます。主に怪我や使いすぎなどが原因となります。
解説年齢や発症原因によって、起こりうる疾患は大きく変わってきます。
代表的には、以下の疾患が考えられます。外傷性の疾患
- 鎮骨骨折
- 打撲
- 脱臼
- 靭帯損傷
使いすぎによる疾患
- 筋膜炎
- 肩関節周囲炎
その他の疾患
- 胸郭出口症候群
- 関節炎
- 変形性関節症
- 神経障害
これらの疾患は、年齢や生活習慣、スポーツ活動などによって発症リスクが変わってきます。
正確な診断のために、医療機関での適切な検査が重要です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る織田弘美.整形外科外来勤務ハンドブック. 南江堂,2007.
井樋 栄二ほか. 標準整形外科学 第14版. 医学書院. 2020
O. A. van der Meijden, et al. J Shoulder Elbow Surg. 2012, 21(3), 423-429. - A.
原因により異なりますが、多くの場合で安静、湿布、痛み止めの内服やリハビリなどが行われます。
解説前提として、まずは整形外科で適切な診断を受けることが重要となります。その上で、医師と相談して治療方針が決定されます。
よく行われる治療として、以下のようなものがあります。- 患部の安静
- 湿布や冷却
- 痛み止めの内服
- リハビリテーション(ストレッチや筋力トレーニング)
- 姿勢の改善指導
予防方法としては、
- 正しい姿勢の維持
- 適度な運動とストレッチ
- 過度な負担を避ける
- 適切なウォーミングアップ
などが重要です。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る織田弘美.整形外科外来勤務ハンドブック. 南江堂,2007.
井樋 栄二ほか. 標準整形外科学 第14版. 医学書院. 2020
O. A. van der Meijden, et al. J Shoulder Elbow Surg. 2012, 21(3), 423-429. - A.
日常生活に支障が出る場合や、数週間以上続く場合は整形外科を受診しましょう。
解説鎖骨の痛みがある場合、まずはお近くの病院やクリニックの整形外科を受診しましょう。
怪我のあとに鎖骨周囲の痛みが出た場合は、骨折の可能性があるため、早めに整形外科の受診をおすすめします。
痛みがひどく腕が動かせない場合は、事前に病院へ問い合わせをし、レントゲン検査や救急対応のできる病院を受診することをおすすめします。
特にきっかけがなく鎖骨の痛みが出た場合でも、日常生活に支障が出る場合や、数週間以上続く場合は整形外科を受診しましょう。
なお、胸の痛みを伴う場合は、内科での検査が必要になる場合もあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る織田弘美.整形外科外来勤務ハンドブック. 南江堂,2007.
井樋 栄二ほか. 標準整形外科学 第14版. 医学書院. 2020
O. A. van der Meijden, et al. J Shoulder Elbow Surg. 2012, 21(3), 423-429.
鎖骨の痛みがあるという症状はどんな病気に関連しますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 内科
- 循環器内科