鎖骨に一瞬だけピキッとした痛みがある場合、原因はなんですか?
筋肉や神経の問題が多いですが、骨折の可能性も否定はできません。
鎖骨に瞬間的に痛みを感じる場合、いくつかの病気が原因として考えられます。
どういった状況で、どのような痛みを感じるのか、痛みの頻度は多いのか少ないのか、などによって考えられる病気が異なります。
1.筋肉の問題
- 筋肉の瞬間的な痛みや軽い肉離れ: 鎖骨周辺には首や肩、胸の筋肉が付着しています。なんらかの負荷のかかる動作(急に動いた、重いものを持ったなど)や、動作時の姿勢の悪さなどがきっかけで、これらの筋肉が瞬間的に強く収縮したり、軽い肉離れを起こしたりして瞬間的な痛みを感じることがあります。
2.神経の問題
- 神経の圧迫や刺激:鎖骨の近くには、腕や肩へ行く神経が通っています。首の神経に負担がかかる病気(頚椎症や椎間板ヘルニアなど)があると、姿勢の悪さや、特定の動きによって、瞬間的な痛みを感じることがあります。これはしびれとして感じる場合や、鎖骨だけではなく、腕や手にも症状を感じる場合があります。
3.骨や関節の問題
- 肩鎖関節の軽い捻挫など:鎖骨と肩をつなぐ肩鎖関節は、動きによっては瞬間的な負荷がかかり、軽い捻挫のような状態になる可能性があります。強い衝撃がかかると肩鎖関節脱臼といって靭帯が損傷して不安定になり、痛みが長期間続く場合があります。
- 鎖骨骨折:転倒などの怪我によって鎖骨に大きな負担がかかると、鎖骨骨折を起こすことがあります。通常は強い痛みや腫れを生じますが、小さなひびですんでいる場合には、軽微な症状しかみられない場合があります。動かし続けている間に状況が悪化する場合があり、注意が必要です。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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