胸郭出口症候群

首から腕へと向かう神経や血管が、首の筋肉や鎖骨、肋骨、肩の筋肉などにより圧迫されることで、首や肩の痛みや手のしびれを生じる病気です。

斜角筋という首の筋肉の異常や、頚肋という首の骨と肋骨の異常、鎖骨や肩甲骨などの骨折がこの病気の原因となる場合があります。

首や肩、腕にしびれや痛みが見られます。また、握力低下や指先の細かい動きができなくなるといった症状が出ることもあります。

腕を上に持ち上げて作業をしていると、腕が重くなる・しびれを感じるといった初期症状が見られる場合があります。

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

安静時にも上肢のしびれや痛みなどの症状が見られたり、手の握力低下や細かい作業が出来ないといった動きの障害がみられたりします。

仕事などでの作業内容の調整、筋力強化や姿勢改善、首周りのストレッチなどのリハビリや薬による治療を主に行います。

斜角筋を伸ばすストレッチが有効な場合があります。しびれや痛みのなどの症状に注意しながら行ってみましょう。

整形外科を受診しましょう。日常生活で腕の痛みやしびれを自覚する機会が続くことが受診の目安になります。

診断には、ライトテストやアドソンテスト、ルーステストなどを行います。特にルーステストが有効と考えられています。