胸郭出口症候群が重症化するとどのような症状が見られますか?
安静時にも上肢のしびれや痛みなどの症状が見られたり、手の握力低下や細かい作業が出来ないといった動きの障害がみられたりします。
胸郭出口症候群が重症化すると、首から腕、手指に向かう神経の障害による不快な症状がより強くなります。神経や血管の圧迫の原因によって異なるため、重症化した際の症状の出方はさまざまです。
以下のような症状・痛みの変化が見られることがあります。
- 痛みやしびれを感じる範囲が、首から腕全体へと範囲が拡がっていきます。
- しびれのような弱い痛みから、針で刺されるような耐え難い痛みになる場合があります。
- 握力低下や細かい作業がしにくいといった、手の動きの障害が見られるようになることがあります。筋力が病的に低下すると、やせ細ったような手の見た目になります。
- つり革につかまる時や、物干しの時のように腕を高くあげる作業の間だけ症状を感じていたものが、寝ているときのように安静にしていても感じるようになります。
このように重症化した症状が長く続くようであれば、手術が必要になる場合があります。
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最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
日本整形外科学会.“「頚肋(けいろく)」”.日本整形外科学会.https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/cervical_rib.html,(参照 2024-02-26).
Kuhn, John E.“Thoracic Outlet Syndrome”.Journal of the American Academy of Orthopaedic Surgeons.https://journals.lww.com/jaaos/fulltext/2015/04000/thoracicoutletsyndrome.4.aspx,(参照 2024-02-26).
Jason H Huang.“Thoracic outlet syndrome”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15458598/,(参照 2024-02-26).
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