鎖骨の奥が痛い場合、どんな病気が考えられますか?
胸郭出口症候群、関節炎、筋膜炎、気胸、肺尖部腫瘍などが鎖骨奥の痛みの原因として考えられます。
鎖骨の奥(深部)に痛みを感じる場合、複数の病態が考えられます。
胸郭出口症候群は、鎖骨と第一肋骨の間にある狭いスペースで、神経(腕神経叢)や血管が圧迫される状態です。手のしびれや脱力感を伴うことが多く、特に腕を上げると症状が悪化します。
骨髄炎は骨の感染症で、鎖骨に発生すると深部の持続的な痛みや発熱を引き起こします。比較的まれですが、免疫力低下状態や直接的な外傷後に発症することがあります。
筋膜炎、特に小胸筋や斜角筋の炎症も鎖骨奥の痛みとして感じられます。長時間のデスクワークや不良姿勢が原因となることが多いです。
より重篤な原因としては気胸(肺の一部が虚脱する状態)があり、突然の胸痛や呼吸困難を伴います。
肺尖部腫瘍(パンコースト腫瘍)は肺の上部にできる腫瘍で、初期症状として鎖骨奥の痛みを引き起こす可能性があります。
持続する痛み、呼吸困難、しびれなどの症状を伴う場合は、早急に医療機関を受診すべきです。
まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
(参考文献)
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