血尿が続く場合、病院に行くべきですか?
血尿が続く場合は病院を受診してください。
血尿には目で見て明らかなもの(肉眼的血尿)や、 検査でわかる程度のもの(顕微鏡的血尿)の2つがありますが、 いずれにしても精密検査が必要です。
肉眼的血尿で多いものは、 尿路感染症、 尿管結石症、 そして腎がんなどの悪性腫瘍です。IgA腎症などの慢性腎炎では、 上気道感染後に肉眼的血尿が出る場合もあります。
尿路感染症の場合は痛みや熱が出ることがあり、 これは抗生物質治療が必要です。尿管結石症も痛みが強く出ることがあり、 嵌頓(かんとん)すると腎盂腎炎や腎後性腎不全などの合併症を起こすことがあります。
また、腎がんなどの悪性腫瘍は、 当然放置すれば増大し、 転移し、 命に関わります。
顕微鏡的血尿は、 IgA腎症などの腎炎や、 Alport症候群など遺伝性の腎疾患でも診られることがあります。IgA腎症はいまだに透析導入原因の第3位であり、 放置すれば腎機能が低下する可能性があります。
遺伝性腎疾患も適切な管理が必要であり、 もしそうであれば血縁の方もきちんと調べる必要があります。
以上の理由で、 いずれにしても血尿が続く場合は、どのような場合であっても受診することをおすすめします。泌尿器科か腎臓内科を受診してください。
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
血尿
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ