腎臓がん(腎がん)
「腎がん」とは腎臓にできるがんのことで、症状は血尿やわき腹の痛み、腹部のしこりなどです。原因には喫煙や肥満、有害物質への曝露などがあり、治療では抗がん剤を使用するか、手術で腎臓の切除・摘出を行います。腎がんを疑う症状がある場合には、泌尿器科を受診しましょう。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
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「腎がん」とは、腎臓にできるがんを指します。
腎臓がん(腎がん)の進行度やがんの種類、治療方法、持病などによって生存率はさまざまです。
腎臓腫瘍については良性・悪性を判断にCT検査が有用ですが、 必ずしも見分けられるわけではありません。
腎臓がん(腎がん)には、進行スピードが速いタイプのものと遅いタイプのものがあります。
転移がある場合はステージⅢ以上です。遠隔転移等があるステージⅣでは5年生存率はおよそ17%程度です。
エストロゲンなどのホルモン環境、遺伝的要因、生活習慣(特に肥満)が腎臓がん(腎がん)のリスクと言われています。
腎臓の細胞ががん化すると腎臓がんですが、中でも、腎臓の腎実質という部分の細胞ががん化したものが腎細胞がんです。
腎細胞がんのステージⅠの5年生存率は約95%です。
ステージや進行リスク、治療方法等で個人差がありますが、平均的な5年生存率は約82%です。
末期状態でも、適切な治療を行えば、がんの進行を抑え、余命が伸びることはあります。
傷が治るまでは皮膚の痛みが伴うことが多いです。また、筋肉痛が強くなったような痛みが出ることもあります。
腎臓がんの進行スピードは年齢によって決まっているわけではありませんが、以下のような報告があります。
ステージにもよりますが、手術によって根治を目指せる場合があります。
症状について
喫煙や肥満、高血圧などの生活習慣に関わるものや遺伝などがあります。
基本的には無症状です。進行するとまれに血尿や脇腹の違和感、発熱などの症状が出ることがあります。
腎臓がん(腎がん)は悪化するまで症状が出づらく、初期症状はないことが多いです。
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
腎臓がん(腎がん)では、がんのある腎臓の側にしこりを感じる場合があります。
腎臓がん(腎がん)が進行した際に、がんのある腎臓側の脇腹や腰に鈍く続く痛みを感じる場合があります。
腎臓がんの初期症状はほとんどありません。
腎臓がんによる血尿は、ステージに関わらず発生します。
治療について
基本的には手術で治療しますが、薬物治療を行う場合もあります。
腎臓がん(腎がん)の進行度やがんの種類、治療方法、持病などによって治る確率はさまざまです。
腎臓がん(腎がん)の大きさや位置、進行度によっては、がんを発生した腎臓を手術で摘出する必要があります。
腎臓がん(腎がん)は転移があっても手術を行いますが、できない場合は、薬物療法や放射線療法を行います。
ステージが早期の場合は手術を行いますが、がんが転移している場合は、薬物療法や放射線療法を行います。
腎臓がひとつなくなると、慢性腎臓病(CKD)となるため普段の生活の節制が重要になります。
喫煙や過度な飲酒を控え、バランスの良い食事や適切な運動をするなど生活習慣の改善を心がける必要があります。
腎臓がんの手術による入院期間は1週間程度となることが多いです。
腎臓がんの手術後は2~3週間療養後、仕事復帰することが多いです。
腎臓摘出後は、縫合部分からの出血や尿の漏れがないかを確認します。
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(参考文献)
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