適切な手術をした場合の治る確率はどのくらいですか?
ステージにもよりますが、手術によって根治を目指せる場合があります。
腎がんは進行すると、転移して死に至ることがある病気です。
腎がんの基本的な治療法は、ステージによって異なり、ステージ別の治療法と5年生存率(がんによる死亡だけに関して年齢も考慮したうえで、診断されてから5年後も生存している確率)は以下のようになります(2015年に診断された方のデータ)。
ステージ I期
基本的に手術が標準治療です。がんの大きさによってロボット支援腎部分切除術や腹腔鏡手術、開腹手術などを行い、5年生存率は約95%と報告されています。
ステージ II期
基本的に手術が標準治療です。がんの大きさによって腹腔鏡手術、開腹手術などを行い、5年生存率は約88%と報告されています。
ステージIII期
リンパ節転移がない場合は、手術が標準治療で開腹手術や、ロボット支援腎摘除術を行うことがありますが、術後補助療法として、薬物治療も行うことで治療成績が上昇しています。
リンパ節転移の有無やその個数によっては、免疫療法や分子標的薬などの薬物治療を中心に治療します。5年生存率は約78%と報告されています。
ステージⅣ期
転移がない場合は、手術が標準治療で開腹手術や、ロボット支援腎摘除術を行うことがありますが、術後補助療法として、薬物治療も行うことで治療成績が上昇しています。
転移の有無やその場所、個数によっては、免疫療法や分子標的薬などの薬物治療を中心に治療します。5年生存率は約19%と報告されています。
上記のように早期のステージで腎がんが診断できた場合は、適切な手術をすることで治る可能性は高いです。
しかし、腎がんの組織型(タイプ)や進行リスクによっては、再発進行する可能性があるため、定期的な検診は重要です。
また、進行したステージでは手術だけでは、根治が期待できない場合もあります。
手術を含め、治療には合併症・副作用もあるため、腎がんがみつかった場合は、ステージや組織型に関して正確に診断してもらい、その特徴や適切な治療法を担当の医師と相談しましょう。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
日本泌尿器科学会.“腎癌診療ガイドライン2017年度版”.がん診療ガイドライン.http://www.jsco-cpg.jp/kidney-cancer/,(参照 2025-03-21).
日本泌尿器科学会ほか.腎臓がん(腎細胞がん) 関連リンク・参考資料.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/renal_cell/reference.html(参照 2025-03-21)
がん情報サービス.“院内がん登録生存率集計結果閲覧システム”.がん統計.https://hbcr-survival.ganjoho.jp/#h-title,(参照 2025-03-21).
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