腎臓がん(腎がん)の腎臓摘出後、生活で気をつけることはありますか?
喫煙や過度な飲酒を控え、バランスの良い食事や適切な運動をするなど生活習慣の改善を心がける必要があります。
腎臓がんのために腎臓をひとつ摘出したとしても、残っているほうの腎臓が正常な働きをしていれば、日常生活に支障をきたすことはありません。
しかし、本来ふたつで機能している腎臓がひとつになるので、残った腎臓に負担がかかります。単純に半減というわけではありませんが腎臓ができる仕事は減りますので、多くの方が腎臓摘出後には慢性腎臓病(CKD)となります。
移植のために腎臓を取り出した方も同じです。CKD患者として残った腎臓の機能を保つために、術前よりも・他の健康な方よりも、喫煙や過度な飲酒を控える、バランスの良い食事をとる(塩分のとりすぎを控えるなど)、適切な運動をするなどといった生活習慣の改善を心がける必要があります。
脱水も腎臓の負担になるため、夏の暑いときや下痢などの時はよく水分をとるように注意することも大切です。
また、腎臓がんは10年後の再発もあるため、長期間の経過観察も大切です。手術後は医師の指示に従い定期通院を続けましょう。
公開日:
最終更新日:
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
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