腎臓がんの余命はどのくらい?転移している場合やステージ1の生存率は?

監修医師大庭 悠貴腎臓内科 / 虎の門病院分院 腎センター内科・リウマチ膠原病科

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腎臓がん(腎がん)が転移してる場合、余命はどのくらいですか?

転移がある場合はステージⅢ以上です。遠隔転移等があるステージⅣでは5年生存率はおよそ17%程度です。

腎臓がん(腎がん)が他の部位に転移している場合は、ステージ4に分類され、5年生存率はおよそ17%程度です(2017年報告)。

また、腎がんが腎臓周囲に浸潤(しんじゅん:細胞などが周囲の組織にじわじわ広がっていくこと)していたり、ひとつのリンパ節に転移を認める場合はステージ3に分類され、5年生存率はおよそ70%程度です。この値を比較しても、早期発見が重要であることは明確です。

しかし、腎がんが進行すると、血尿、腰痛・腹痛、体重減少などの自覚症状が出てくることがありますが、初期のころには自覚症状が乏しく、超音波検査で偶然発見される場合が多いです。そのため、早期発見のために、定期的な超音波検査が大切です。

腎細胞癌のステージⅠの場合、余命(生存率)はどのくらいですか?

腎細胞がんのステージⅠの5年生存率は約95%です。

腎細胞がん(腎がん)のステージⅠは、直径7cm以下のがんが腎臓のなかに留まっている状態のことです。

がんの大きさや場所によって、ロボットを使ってがんだけを取り除く手術や、腹腔鏡手術でがんのある腎臓ごと摘出する手術を使い分けて、基本的には完治を目指すことができます。

余命に関しては、年齢や治療の種類、がんのサブタイプなど個人差がありますが、適切に治療した場合は、2015年に診断されたステージⅠの方の5年生存率は約95%でした。

心不全や肺炎など他の死因を含めると、実際の生存率は約88%と報告されています。

ステージⅠでも腎がんにはいくつかの種類があり、種類によっては、再発や進行のリスクがあります。また、腎がんは長い年月を経たのち、残っている腎臓から再発することもあります。

治療法は日進月歩で改善しておりますが、ステージⅠでも5年生存率は、まだ100%ではありません。

腎がんは、初期にはほとんど自覚症状がないため、小さな腎がんは、健康診断や他の病気のCT検査やエコー検査のときに偶然発見されることが多いです。

そのため、定期的な健康診断や、治療後の定期検診は重要です。また、遺伝性のあるものもあるので、ご家族に腎がんになったことがある方や、何か症状が出た場合は、遠慮せずに泌尿器科を受診しましょう。

腎がんの症状は、「腎臓がん(腎がん)ではどのような症状がありますか?」をご参照ください。

腎細胞癌の予後について教えてください。

ステージや進行リスク、治療方法等で個人差がありますが、平均的な5年生存率は約82%です。

腎臓は血流が豊富で、腎がんは血管を異常に多く作る特徴もあり、転移することも多いがんです。腎がんを放置すると、転移して全身で炎症を起こし、死に至ることがある病気です。

がんによる死亡だけに関して、年齢も考慮したうえで診断されてから5年後も生存している確率(5年生存率)を検討すると、2015年に診断された方のデータでは以下のような報告があります。

ステージⅠ期

がんが7cm以下で腎臓のみにとどまっている場合で、5年生存率は約95%という報告があります。

ステージⅡ期

がんが7cm以上で腎臓のみにとどまっている場合で、5年生存率は約88%という報告があります。

ステージⅢ期

がんが腎静脈や腎臓の周りの脂肪にまで進行するものの、腎臓を包む特定の膜(Gerota筋膜)を超えない場合か、がんがGerota筋膜を超えていないもののリンパ節にひとつでも転移がある場合で、5年生存率は約78%という報告があります。

ステージⅣ期

がんが腎臓を包む特定の膜(Gerota筋膜)を超えている場合か、がんが他の臓器に転移している場合で、5年生存率は約19%という報告があります。

がんは高齢の方に多いため、心不全や肺炎などのその他の死因も含めると、実際の5年生存率は若干低くなり、以下のように報告されています。

  • ステージⅠでは約88%
  • ステージⅡでは約82%
  • ステージⅢでは約71%
  • ステージⅣでは約17%

腎がんの多くは淡明細胞型腎細胞がんというタイプですが、その他にもいくつものタイプがあります。

そのため、治療の前に腎臓がんのタイプや進行リスクを知るために、採血検査だけでなく、CT検査やMRI検査、実際に腎臓がんに針を刺して細胞を取り出して検査する針生検を実施して、綿密に治療の方針を決めることが重要です。

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