腎臓がん(腎がん)の生存率はどのくらいありますか?
腎臓がん(腎がん)の進行度やがんの種類、治療方法、持病などによって生存率はさまざまです。
腎臓がん(腎がん)は、がんの大きさや、周囲の臓器への浸潤(細胞など組織が周囲にじわじわ広がっていくこと)の有無、リンパ節や離れた臓器への転移の有無などにより進行度・ステージ(病気の進行具合や広がりを示す分類)が異なります。
例えば、小さながんが腎臓内に留まっている場合、適切な治療を行えば5年生存率(腎がんと診断された人が5年後に生きている確率)は90%程度以上と言われますが、がんが転移している場合、5年生存率は高くても30%台です。
その他に下記の項目などの個々の状態によって予想される生存率が異なるため、もしさらに気になる場合は、担当医に相談しましょう。
年齢や性別については、若い方や女性の方が生存率が高い可能性の報告もありますが、変わらないという報告もあり、議論が分かれています。
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最終更新日:
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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