無排卵月経の原因や考えられる病気には何がありますか?
年齢に伴う卵巣などの機能の低下や、多嚢胞性卵巣症候群、生活習慣の乱れや精神的なストレスなどが考えられます。
無排卵月経の主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
卵巣機能異常
卵巣や、卵巣を司る脳(視床下部・下垂体)の機能の異常(低下)によって無排卵周期となることがあります。
閉経が近づくにつれて月経不順になるのは、主にこのためだとされています。初経が始まってまもない時期も脳と卵巣の機能が十分ではなく、無排卵月経となります。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
PCOSは、無排卵月経に伴う月経不順の主な原因です。初経時から月経が不順がちなことが一般的です。
PCOSは女性の5~10%程度に見られるものであり、妊娠希望がない時期にはホルモン剤などで月経周期を管理することも考慮します。
その他
- 過度な運動やダイエット
- 睡眠不足
- 精神的なストレス
なども女性ホルモンの乱れにつながり、無排卵月経の原因となります。適正体重に戻して、健康的な生活習慣を送ることが重要です。
また、プロラクチンと呼ばれる、主に授乳期に分泌されるホルモンの血中濃度が高い方も、無排卵月経となりやすいです。
公開日:
最終更新日:
成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
(参考文献)
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「無排卵月経」とはどのような症状ですか?
無排卵月経とは、月経と同じような出血は見られるものの、排卵が起こらない症状です。
無排卵月経の場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
婦人科を受診しましょう。日常生活に影響がある場合や出血量が多い場合には早めに病院を受診しましょう。
無排卵月経の治療や予防方法には何がありますか?
生活習慣の改善に加えて、ホルモン剤を用いることも一般的です。
無排卵月経はセルフチェックできますか?
基礎体温の変化が乏しい場合や、月経に異常がある場合には無排卵月経が疑われます。
更年期の生理不順の原因が、無排卵月経である可能性はありますか?
無排卵月経は、更年期の生理不順の原因となります。
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