くる病
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くる病には初期症状はありますか?
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
身長が伸びにくい、O脚やX脚のように足が曲がるといった症状が見られます。
解説
くる病は、カルシウムやリンが不足することで骨の強化が不十分になり、骨が脆くなる病気です。子どもがなる病気で、骨が正常に成長しなくなります。骨が柔らかくなることで変形しやすくなったり、折れやすくなったりします。
これにより、以下のような症状があらわれることがあります。いずれも、他の病気が原因になることもあります。
- 身長の伸びが遅い
- なかなか上手に歩けるようにならない
- O脚(両方の内くるぶしを合わせて立った時に、両膝の間が開くこと。2歳ごろまでは3〜4cmほど膝の間が開くのは正常)
- X脚(両膝を合わせて立った時に、両方の内くるぶしの間が開くこと。小学校に入るまでは、3〜4cmほどくるぶしの間が開くのは正常)
- 歩いている時に左右に揺れて歩く
- 手首や膝の関節の盛り上がり(レントゲン検査で特徴的な骨の変化がわかる)
(参考文献)
ほかのくる病の質問
くる病とはどのような病気ですか?
カルシウムやリンが骨に沈着せず、骨がもろくなってしまう病気です。子どもの病気であり、骨の成長に異常をきたします。
くる病の原因や考えられる症状には何がありますか?
リンという栄養素を体内に蓄えるために必要なビタミンDの作用の不足が主な原因です。身長の伸びの遅れや、O脚やX脚などの足の変形が見られることがあります。
くる病の場合、主にどのような治療をしますか?
食生活や日光浴などの生活習慣に問題があれば、その改善を行います。病気の種類によっては薬の使用が必要になります。
くる病が疑われる場合、何科を受診したらよいですか? また、受診の目安はありますか?
身長の伸びが遅い、なかなか上手に歩けるようにならない、重度のO脚が見られるといった場合、一度早めに小児科を受診しましょう。
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