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ビタミンDと日光にはどのような関係がありますか?
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
日光が皮膚に当たることで、体の中でビタミンDが作られます。食事だけではビタミンDは不足しやすいため、日光を浴びる時間が適度に必要です。
解説
ビタミンDは皮膚に日光を浴びることで作られます。日光の中でも、紫外線を浴びることが必要です。紫外線と熱により、皮膚の中でビタミンDが作られます。ビタミンDは血液によって肝臓や腎臓に運ばれると活性化し、体の中でリンやカルシウムを蓄えます。
ビタミンDを多く含む食品は限られているため、日光を浴びないとビタミンDは不足してしまいます。このため、外出不足や日焼け止めの多用により日光(特に紫外線)を浴びる時間が不足しないよう気をつける必要があります。
1日の日光を浴びる時間は、おおむね合計20〜30分あると良いでしょう。ただし、冬の間は日光が弱くなるため、より長い時間浴びる必要があります。
(参考文献)
ほかのくる病の質問
くる病とはどのような病気ですか?
カルシウムやリンが骨に沈着せず、骨がもろくなってしまう病気です。子どもの病気であり、骨の成長に異常をきたします。
くる病の原因や考えられる症状には何がありますか?
リンという栄養素を体内に蓄えるために必要なビタミンDの作用の不足が主な原因です。身長の伸びの遅れや、O脚やX脚などの足の変形が見られることがあります。
くる病には初期症状はありますか?
身長が伸びにくい、O脚やX脚のように足が曲がるといった症状が見られます。
くる病の場合、主にどのような治療をしますか?
食生活や日光浴などの生活習慣に問題があれば、その改善を行います。病気の種類によっては薬の使用が必要になります。
くる病が疑われる場合、何科を受診したらよいですか? また、受診の目安はありますか?
身長の伸びが遅い、なかなか上手に歩けるようにならない、重度のO脚が見られるといった場合、一度早めに小児科を受診しましょう。
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