悪性神経膠腫の余命はどれくらいですか?
最も悪性度の高い膠芽腫(グレード4)では、診断後の中央生存期間は約12〜18ヶ月とされています。
悪性神経膠腫の余命は、腫瘍のタイプ・悪性度・進行状況・患者さんの年齢や全身状態・受けている治療によって大きく異なります。
一般的に、最も悪性度の高い膠芽腫(グレード4)では、標準治療(手術・放射線治療・化学療法)を受けた場合でも、診断後の中央生存期間は約12〜18ヶ月とされています。
一方、悪性度がやや低いグレード3の退形成性星細胞腫などでは、2〜5年程度の生存期間が報告されています。
最近では分子遺伝学的特徴に基づく分類も進み、特定の遺伝子変異を持つタイプではより長い生存期間が期待できることもあります。
ただし、これらはあくまで統計的な数値であり、個々の患者さんの状況によって大きく異なることを理解しておくことが重要です。
治療の進歩により生存期間は延びつつありますが、担当医と十分に相談し、現実的な見通しを持つことが大切です。
東京医科歯科大学病院 がんゲノム診療科 特任助教
石橋 直弥 監修
(参考文献)
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