中枢神経原発悪性リンパ腫(PCNSL)はMRIで診断できますか?
MRIである程度の疾患の予想・絞り込みはできますが、MRIのみで診断を確定することはできません。
MRIである程度診断が可能ですが、診断の確定には病理検査が必要になります。
PCNSLの典型的な例では、MRIで、中心灰白質、脳室周囲領域、脳梁などに均一に造影される腫瘤性病変として認められます。また、血管周囲腔にそって造影効果が認められることがあります。これは悪性リンパ腫に比較的特徴的な所見のひとつです。
悪性リンパ腫は多彩な所見を呈すことがあるので、通常の腫瘍や炎症性疾患などに典型的でない所見を認めた場合は、悪性リンパ腫を鑑別疾患のひとつに挙げて、方針の検討を行う必要があります。
病理検査で、異型リンパ球が確認できれば診断が確定します(病理検査:手術により採取した腫瘍細胞を顕微鏡で観察・診断する検査。病理医が行います)。
病院勤務 脳神経内科
鈴木 智 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
中枢神経原発悪性リンパ腫(PCNSL)
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ