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アピキサバン(エリキュース®️)とワルファリン(ワーファリン®️)の違いは何ですか?
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
ワルファリン(ワーファリン®︎)が血液を固めるのに必要なビタミンKを阻害し、アピキサバン(エリキュース®︎)は直接凝固因子を阻害します。
解説
ワルファリン(ワーファリン®︎)とアピキサバン(エリキュース®︎)はいずれも抗凝固薬と言われる血をサラサラにする薬ですが、体の中での働き方が違うため、飲み方や食事制限の違いなどがあります。
働き方の違い
ワルファリン(ワーファリン®︎)
血液の中で血を止めなければいけないときに、いくつかの物質が順々に働くことで、最終的に血栓を作る物質を活性化させています。ワルファリンは、そのいくつかの物質の生成に必要なビタミンKの働きを妨げることで、間接的に血液を固まりにくくします。
アピキサバン(エリキュース®︎)
一方、アピキサバンは、血液を凝固させる作用がある物質そのものの働きを直接妨げることで、血液を固まりにくくする作用があります。
飲み方の違い
ワルファリン(ワーファリン®︎)
ワルファリンは、飲み始めてから血液検査でどのくらい血がサラサラになっているかを調べて飲む量を調節する必要があります。(血液検査を見ながら細かく調節できるとも言えます。)
アピキサバン(エリキュース®︎)
一方、アピキサバンは基本的には決まった量を飲めば効果は問題がありません。
食事制限の有無
ワルファリン(ワーファリン®︎)
ワルファリンでは納豆などのビタミンKが増える食事を摂らない・摂り過ぎないようにしないといけません。
これは食事の影響でビタミンKが増えてワルファリンの効き目が弱くなるためです。
アピキサバン(エリキュース®︎)
一方、アピキサバンは基本的には食事の影響は受けることがなく制限はありません。
その他
アピキサバンのほうが最近の薬であるため、1錠あたりの薬の価格はワルファリンの10〜20倍程度になります。負担が気になる場合は1ヶ月でどのくらい値段が変わるかなど担当医に確認しましょう。
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