皮脂欠乏性湿疹(乾燥性皮膚炎)はどれくらいで治りますか?
適切な治療を継続できれば、一般的には数週間で症状は治まります。
適切な治療や日常生活の改善が継続できれば、一般的には数週間で症状は治まります。しかし、治るまでの期間は、患者さんの肌の状態や重症度、日常生活の状況や治療方法などにより異なるため一律の回答は難しくなります。
また、加齢など体質的な側面もある皮膚疾患のため、再燃することもあります。
保湿剤として皮脂欠乏症に使用されるヘパリン類似物質(ヒルドイドⓇ)の臨床試験では、適量を1日2~3回、2週間使用したときの改善率は約95%と報告されています。また、透析による皮脂欠乏症に、グリセロールとパラフィンの混合物である保湿剤と、保湿効果のない製剤の効果を比較したところ、使用7日目の皮膚の乾燥は保湿剤を使用した群で改善が見られ、加えて1~2ヶ月後のかゆみも改善したことが報告されています。
患者さんの状況などにより、治るまでの期間は異なりますが、適切な治療の継続が早期の回復には重要です。
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最終更新日:
大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
(参考文献)
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