甲状腺乳頭癌
甲状腺乳頭癌とは、甲状腺にできる進行が比較的緩やかな悪性腫瘍で、放射線被ばくや遺伝が関与する病気です。初期は無症状ですが、進行すると首のしこりや声のかすれ、嚥下困難などがみられます。首のしこりに気づいた場合は内分泌内科を受診しましょう。
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
症状について
受診について
病気について
甲状腺乳頭癌の10年生存率は、ステージⅠ・Ⅱは90%以上、ステージⅢは約85%、ステージⅣは約50%です。
一般的に甲状腺乳頭癌予後は良好ですが、癌のサイズ・拡がり方、性別、診断時の年齢、癌の組織のタイプなどによっては予後が悪くなります。
いいえ、甲状腺乳頭癌の原因はストレスではありません。
放射線被ばく歴がある、親に甲状腺癌の既往がある、女性、橋本病などが甲状腺乳頭癌のなりやすさと関係しています。
微小がんを約10年間経過観察したところ、腫瘍径が3mm以上大きくなるのは約8%でした。一方、微小がん以外の甲状腺乳頭癌で経過観察した場合、がんが大きくなる確率がどのくらいかはよくわかっていません。
BRAF陽性の場合でも経過観察は可能ですが、他のリスク因子を含めた総合的な評価と慎重なフォローアップが重要と考えられます。
リスクの低いがんは経過観察してもよいですが、完全に放置すると一部のがんは進行し、命に関わることがあるため定期検査が必要です。
甲状腺乳頭癌のBRAF陽性とリンパ節転移の関係は明確にはわかっていません。
リスクの低い微小がんの場合、「積極的経過観察」が可能です。
BRAF遺伝子変異単独では、予後や再発率に大きな影響はないとされています。
検査について
治療について
甲状腺乳頭癌のステージⅣまたは再発癌では、癌の状態によって治療法が異なりますが、可能な限り手術を行います。
主に甲状腺をすべて切除する治療を行います。リスクが高い癌では手術後に放射性ヨウ素を含むカプセルを飲む治療や甲状腺ホルモンの薬を飲んで甲状腺を刺激するホルモンを抑える治療を行います。
主に手術で治療します。癌のサイズや拡がりなどリスクの大きさによって治療の内容を調整します。
癌の大きさが1 cm以下で甲状腺の外に拡がっていない場合は定期的に検査を行い様子を見ます。癌の大きさが1 cmを超える場合は手術を行います。
1cmを超えるがんでは経過観察は行わず、手術などの治療が必要になることがあります。
レンバチニブやソラフェニブなどの分子標的薬による治療があります。
(参考文献)
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