甲状腺乳頭癌のステージIIIでは、どのような治療を行いますか?
主に甲状腺をすべて切除する治療を行います。リスクが高い癌では手術後に放射性ヨウ素を含むカプセルを飲む治療や甲状腺ホルモンの薬を飲んで甲状腺を刺激するホルモンを抑える治療を行います。
甲状腺乳頭癌は、癌の大きさや転移の有無により、超低リスク・低リスク・中リスク・高リスクに分けられ、リスクによって選択する治療が異なります。
超低リスク
癌の大きさが1cm以下、甲状腺の中だけにとどまっている、首のリンパ節や他の臓器への転移がない
低リスク
癌の大きさが1cmを超える、甲状腺の外には拡がっていない、明らかなリンパ節転移はない、またはごく限られている
中リスク
超低リスク・低リスク・高リスクに入らない(癌がやや大きい、首のリンパ節に転移があるなど)
高リスク
癌が大きい(4cm以上)、甲状腺の外に拡がっている、3cm以上のリンパ節転移がある、肺や骨などへの遠隔転移がある
甲状腺乳頭癌のステージⅢは、55歳以上の人にのみ該当する病期です。55歳未満では、甲状腺乳頭癌にステージⅢは設定されていません。ステージⅢとは、癌が甲状腺の中にとどまらず、周囲の組織に拡がっている状態です。癌が声帯の動きを調整する神経を障害し声がかすれる場合や、気管や食道まで入り込んでいる場合、あるいは皮膚の下まで達している場合などが該当します。
治療の中心は手術です。基本的には甲状腺全摘術を行います。また、首のリンパ節に転移がある場合は、転移しているリンパ節を取り除きます(リンパ節郭清)。
中リスク~高リスクの乳頭癌では手術後に、放射性ヨウ素(RAI)内用療法を行います。RAI治療は、放射性ヨウ素のカプセルを飲み、甲状腺の癌細胞を体の内側から壊して数を減らす治療法です。
さらに、中リスク~高リスクの乳頭癌では手術後にTSH抑制療法(甲状腺ホルモンの薬を使って甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌を抑える治療)を行うことがあります。TSHが高いと甲状腺癌の細胞が刺激される可能性があるため、癌の再発を防ぐ補助的な治療として行われます。
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(参考文献)
Pepijn van Houten et al.“Differentiated thyroid carcinoma: An update”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36002346/,(参照 2026-02-13).
一般社団法人 日本内分泌外科学会.“甲状腺腫瘍診療ガイドライン 2024”..https://jaes.umin.jp/info/guidelines_guideline2024.html,(参照 2026-02-13).
.“甲状腺がんについて”.がん情報サービス..https://ganjoho.jp/public/cancer/thyroid/print.html,(参照 2026-02-13).
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公開日:
最終更新日:
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
ユビー病気のQ&Aとは?
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