外陰癌
「外陰がん」とは、外陰部に発生する悪性腫瘍で、HPV感染や慢性皮膚疾患などが原因となる病気です。しつこいかゆみ、皮膚の変化、しこり、ただれなどの症状がみられます。症状が続く場合は早めに婦人科を受診しましょう。
松本レディースIVFクリニック/成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
検査について
症状について
痒みのある黒い斑点ができることもあります。
一般的には前がん病変を経て、ゆっくり発症することが多いとされています。
最初は、かゆみや皮膚の色の変化を認めることが多いですが、徐々に痛みが強くなり、出血や膿がみられるようになります。
外陰部の痛み、出血などに加えて排尿や排便に支障をきたすこともあります。
外陰がんでも白斑を認めることがあります。
陰部に痒みを伴うしこりがあるからといって外陰がんとは限りません。
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
初期症状のひとつとしてかゆみを感じることもあります。
外陰癌の見た目はさまざまですが、赤くただれたり、白斑を認めたりします。
外陰癌は粉瘤や良性のしこりとは、治療法や予後などが大きく異なります。
病気について
外陰がんを放置することで、病気が広がり最悪死に至ることもあります。
ステージⅠでは70~90%程度の5年生存率が期待できます。一方、病変の進行とともに5年生存率は低下してステージⅣでは20%前後に低下します。
加齢、ウイルス感染(HPV)、慢性的な皮膚の炎症・病気などが主なリスク因子とされています。
外陰癌のステージによっても異なります。初期のステージⅠでは70~90%程度の5年生存率が期待できます。
外陰部の中でも小陰唇や大陰唇に多いです。
外陰癌の好発年齢は60~70歳代とされています。
外陰にできるメラノーマは外陰がんの一種とされています。
30歳代で外陰癌になることは極めてまれでしょう。
直接的には関係はありませんが、外陰ジストロフィーは外陰がんのリスク因子の可能性があります。
悪性腫瘍である外陰がんとは異なり、外陰白斑症は良性の皮膚の疾患です。
画像や見た目でもある程度わかりますが、正確な診断には組織の採取が必要です。
男性にできる外陰がんに似たがんとしては陰茎がんが挙げられます。
受診について
治療について
(参考文献)
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