FGFR（エフジーエフアール）阻害薬とは、なんですか？

FGFR阻害薬とは、FGFR（線維芽細胞増殖因子受容体）という受容体の働きを阻害する抗がん剤の一種で、FGFR遺伝子異常のある胆道がんや、骨髄性／リンパ性腫瘍に対して用いられます。FGFR遺伝子に異常があると、細胞のがん化を進めてしまうことが分かっています。

これらの遺伝子異常はすべての胆道がんや、骨髄性、リンパ性腫瘍にあるわけではありません。しかし、もし検査でFGFR遺伝子の異常があることが分かれば、これらの治療が有効である可能性があります。

胆道がんの治療として行われる場合には、初めに標準治療を開始して、それが効かない場合の選択肢としてFGFR阻害薬があります。特定の受容体に対して作用する薬であり、従来の殺細胞性抗がん剤とは異なり、正常な細胞への影響が軽いことが期待されています。
一方で、全く副作用が無いわけでは無く、皮膚や目、腎臓への副作用があることが知られています。