肺癌のうち、MET遺伝子変異になる割合を教えてください。
肺がんのうちMET遺伝子変異が見られる割合は、1-4%と報告されています。
MET遺伝子変異は、非小細胞肺がんという種類の肺がんの中で見られる遺伝子の変化の一つです。
この変異は、がん細胞の増殖を促す「ドライバー遺伝子変異」として知られています。
ある研究で、非小細胞肺がんの患者さん2,369人の検体を調べたところ、全体では2.6%の割合でMET遺伝子の「exon 14スキッピング変異」という特定の変化が見つかりました。
しかし、この割合は、どのような検査方法を使ったかや、どのような患者さんを選んで検査したかによって大きく変わることが報告されています。
例えば、この研究では次のような結果が出ています。
- 事前に特定の遺伝子変異(KRAS、EGFR、BRAF)がないことがわかっている患者さんを選んで検査した場合、MET遺伝子変異の頻度は15.4%と高くなりました。
- DNAベースの次世代シーケンシングという、より広範囲を一度に調べられる最新の検査方法で、MET遺伝子の重要な部分をしっかりカバーして体系的に検査した場合、頻度は4.1%でした。
これは、MET遺伝子変異の種類が非常に多様であるため、検出方法によって見つかる割合が変わることを示しています。
東京医科歯科大学病院 がんゲノム診療科 特任助教
石橋 直弥 監修
(参考文献)
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